ゲーム攻略マンのスターオーシャン5の攻略日記

SQUARE ENIX PRESENTS E3 2015のインタビュー情報

2015年6月16日から、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大のゲームイベント『E3』。
スクウェア・エニックスではDay1~3までの3日間放送してました。
2日に放送してたスターオーシャン5に関する動画です。
スクエニのプロデューサー・小林秀一氏、マーケティングリード・西尾仁志氏のインタビュー内容。


新しいスターオーシャンを作るきっかけとは?

小林P:

スターオーシャン1~5は、一つの歴史として繋がっているもの。
この物語の舞台が宇宙という広大なものなので、新しい物語も作りやすいというのがあった。
要するにこのゲームの世界の歴史をまだまだいくつも作ることができると
拡張性が非常に高い作品なので、これはまだ終わらしちゃいかんだろう思った。


とはいってもこれは建前の話で、自分がこの作品が大好きなので、
チャンスがあれば絶対作ってやろうという風に狙っていた。これが本音です。


これまでのスターオーシャンの経緯、一番好きなスターオーシャンシリーズは?

小林P:

シリーズとしては海外では発売しているか分からないが、
スターオーシャン・ブルースフィアから途中で関わったタイトルです。
ちゃんと関わったのはスターオーシャン3、なので3が一番思い入れのある作品です。


あと入社前にユーザーとしてスターオーシャン2をずっと遊んでいた。
スターオーシャンだけでなくトライエースの作品ほぼ全てには関わっていたので、どれも好きではある。
ちなみに西尾氏は、インフィニット アンディスカバリーからトライエースに関わっている。


スターオーシャンは時系列で展開するゲームだが、各世界がリンクされているのか?

小林P:

一応時間軸的にはスターオーシャン4が宇宙歴10年から始まって、そこから未来へどんどん進む形です。
スターオーシャン4→1→2→5→3という順番になってます。
宇宙歴は西暦の次の年号になる時代を舞台にしていますけども、
今回のスターオーシャン5は宇宙歴537年という時代の物語になります。


過去からシリーズを追っている熱心なプレイヤーは、この時代に何があったのかというのは
歴史年表上に書いてあるので、これを見たら「ああ、なるほど」とピンと来るかもしれないですね。


スターオーシャン5のサブタイルの意味を教えて欲しい

小林P:

言ってしまえばネタバレなんですよ。
なんですけど、たぶんこの言葉の意味を訳してもたぶん分からないとは思います。
直接的なネタバレではないのですけれど、シリーズを通してのコンセプターであり、
開発会社トライエースの社長・五反田氏が、最初からこの言葉をテーマとしてかかげていた。


英語の辞書を引くと同義語がいくつか存在するんですけども、
この単語じゃなきゃ絶対駄目だというような大事なキーワードです。
なので、この言葉自体にいろんな含みがあると。
あとはプレイしてもらって「ああ、こういうのかな」と分かってくれる人がいれば成功かなと。


新しい仕様、目玉となる仕様はどこなのか?

小林P:

スターオーシャンシリーズを通して一番大事にしていることが、爽快感のあるアクションバトルです。
今作はシームレスなうえで、さらに多人数でバトルをするのが一つの特徴です。


操作自体は過去作シリーズと同じで、決して難しくないボタンを連打するだけで凄い派手で、
すごい気持ちの良いバトルができる。
さらにうまくなるとコンボを繋げるとか、いろいろとテクニカルな戦略をもって楽しめる奥深さもある。


スターオーシャン経験者はどのような楽しみがあるのか?

小林P:

過去のシリーズで好評だったやり込みの要素だとか、基本的に極力活かして、
それをより遊びやすい形にしてます。
この辺りは言ってしまえば王道的な部分なので、変にかえる必要はないと考えてます。
単純にストレスがなくて遊びやすいという風に、チューニングするというところですね。


それと変わっているところは、今回はパーティーに入ったメンバーは全て一緒に同行して
バトルにも出ますので、パーティーメンバーから何人かを選ぶのではなくて、
仲間になったメンバーは全員いるみたいな感じになってます。


メンバーはトレーラーでは真後ろに付いて行っているが、
あれは走っているのであんな感じになってますが、実際に冒険中は歩いているときは
バーと広がる感じなんで、もっと賑やかな冒険をしているような感じになってます。


以前のキャラクターはあまり登場しないと思うが、新規のキャラクターはどうなんですか?

小林P:

時代のある作品なので、時代を越えて会うみたいなことは無いです。
今回は宇宙歴537年に存在するキャラクター達の物語となります。


ちなみにキャラクターデザインなんですけどれも、ストリートファイター2などでお馴染みの
あきまん』氏にお願いしてます。かなり個性的でデザインも格好いい。
先ほども言ったが大人数で入り乱れてのバトルになるんで、このキャラクターはどういう攻撃か、
どういう攻撃パターンなのかなと直感的に分かるデザインになっております。


あきまんに仕事を依頼したときに、どんなふうにキャラクターデザインをしてもらったのか?

小林P:

作り方の話になるのですけれども、作り方を大きく変えたのが今回のキャラクターデザインの方法です。
今までトライエースの作品というのは、開発内部でキャラクターデザインやストーリーを起こして、
そこから開発内でCGモデルを作るという流れだった。


その後、ある程度出来てきたものを宣伝用にイラストを使うというようなものを、
外部の会社に発注するという流れだったが、このやり方だと過去作もそうですけれども、
CGモデルと2Dキャラクターの表現に若干差ができてしまう。


今回はもうそれは辞めましょうと、できる限りキャラクターのイメージは同じものにしたかったので、
最初から外部のデザイナーに作ったものをベースにして、ちゃんとモデルを作りましょうということにした。
そこでデザイン力も高く、非常にイラストが魅力的な方にとダメ元で『あきまん』にオファーした。
ちなみに一回断られた。


発注する際は開発が最初期で、まだストーリーなども全然出来上がっていない、
またどういうキャラクターという個性もできていない状態なので、
発注した段階ではキャラクターの性別、たぶんこういう攻撃をするキャラクターになりますよ
というぐらいの情報しか伝えていなかった。


そのイメージで『あきまん』にラフ画を描いてもらった。
その途中でストーリーも出てきて、それに合わせて「もうちょっとこういう風にしてください」
と修正をお願いしたり、実際にキャラクターのモーションを作っていくので
それをベースにCGモデルになりますから、動く装飾物は邪魔にならないデザインをお願いした。


始めて『あきまん』にお願いすることもあり、まったくスターオーシャンらしくないものに
なるんじゃないかなと思いつつ、それも新しくて良いかなとも思った。
『あきまん』もすごいスターオーシャンシリーズのことを研究してくれて、
新しいスターオーシャンになったなという風に思ってます。


主人公のフィデルがクールに見えるが、彼に関する情報はないですか?

フィデル・カミューズ
小林P:

基本的に設定画なので線とかもブラッシュアップしていない状態なんですけども、
これをベースに3Dモデルを作っている。


今作の主人公は過去のシリーズよりも年齢が大人な感じで23歳。
これにはちょっとした意味があってまだ言えないです。


なので先ほど言ってたように、少年みたいな感じではなくクールに見えるかもしれない。
なんですが実際はクールでは無い。
過去作は少年的でいろいろと悩んだりするタイプだったが、フィデルはそういうキャラでも無い。
フィデルは自分で考えて、もっと前に進もうとするキャラクターです。


過去作は少年の成長を描いた物語だったが、それをもう少し進めた感じで大人として
どういう風に成長していくかというようなところもあるので、
今のプレイヤーには共感を得やすくなっているのではないかと思う。


ミキに関する情報を教えてほしい

ミキ・ソーヴェスタ
小林P:

ミキはスターオーシャンシリーズで恒例なんですが、『女の子・幼馴染』が多いがそれのポジションです。
さらに今作では妹的な存在になっている。
なのでシナリオ上でもいつでもフィデルのことを「お兄ちゃん」と呼んでるようなニュアンスになる。


今回はダイナミックカットシーンのためにキャラクターの移動に関してもAIで制御しているが、
ミキはフィデルの一番近い位置で動くようになっている。
このシリーズはエンディングが好感度によっていろいろと変わってくるものがあって、
誰がヒロインという感じでもないのでミキがヒロインになるかどうかはプレイヤー次第になる。


リリアに関する情報を教えてほしい

リリア
小林P:

リリアは後ろ姿のデザインに特徴があるので見せたかったのですけれども、
トレーラーであるので見てもらえばと思います。
カバンの模様とミキの武器に気を使って観てもらうと「あれ?」と思うものが1個ある。


そういったデザイン的なものは別として、
ストーリー的にどんなキャラクターなんですか?というと「いえないです」。


トレーラーで他にキャラクターがいたが、他にも紹介するキャラクターはいますか?

ヴィクトル・オークヴィル
小林P:

初公開になるんですけども、今回のバトルのトレーラーでは全体で6人のキャラクターが戦闘してた。
そのうちの2体のCG用の設定画を初公開します。
この台本にキャラクターの名前が書いてあって、言ってしまいそうなんですけど、
言ったらさすがに怒られる(笑)


この金髪の剣士はイケメンキャラではあるんですが、肩にちょっとしたマークが入っている。
いずれ詳しくお見せできるかと思うが、このちょっとしたマークが
実はこのキャラクターの特徴を示す一つなんです。


あとはトレーラーでも見ていただいたとおり、バトルも剣士とはいえ少し変わった戦い方をする。
そこら辺も注目してもらいたい。


フィオーレ・ブルネリ

トレーラーでもっとも人気になった緑の髪の魔法使いの女の子です。
発表はスクリーンショットをお見せしたが、それ以来ユーザーの皆さんがネットでイラストを
いっぱい描いてくれたりして、僕も『あきまん』もめちゃめちゃ感動した。


トレーラーでは魔法での攻撃しかしてなかったんですけど、
普通の攻撃はこれから楽しみにしてもらえばと思います。
刺激的な衣装なんで関係各所に「これ大丈夫?」というのを確認しつつ、
僕は気に入ったので是非やらして欲しいと言って決定したキャラクターです。


もう一人新キャラがいて女性の格闘系がいました。
これ以外にもキャラクターは登場します。こちらに関しては追って発表したいと思います。


バトルシステムは過去シリーズと異なる点はどのような感じですか?

小林P:

スターオーシャン5の開発キーワードで『シームレス』というのがありまして、
シリーズの最大の特徴であるリアルタイムアクションバトルというのは、
非常にスピード感を持ったままシームレスで大人数でプレイできるというのが一番初めにやりたかった。
とはいえ手触りは過去作のものと同じく、気持よく、派手になっていると思ってください。


バトルで6人が同時に戦っているんで、見るだけでも楽しくなるんじゃないかなと思ってます。
新しいシステムはトレーラーだと、わざと色んなゲージを隠しております。
それについては追っていろいろと紹介します。新しいシステムが入っているんで。


シームレスについては、ゲーム中のイベントシーンも基本的にはシームレスに行われる
ダイナミックカットシーンというシステムを採用してます。
カンファレンスでも話したが、日本のRPGはムービーとゲームが続くのは「ムービーゲー」だと
よく言われることがあるけども、スターオーシャン5では重要な演出部分は従来通りの
スタティックカットシーンと呼んでいるカットシーンになる。


物語の進行的なものはダイナミックカットシーンにして、ゲームプレイを極力止めないに、
ずっとプレイ間隔を止めないようにした。
演出的にはムービー型のゲームと比べると、見る時間が単純に短いですしそこは弱いかもしれないが、
プレイする間隔としてはダイナミックカットシーンの方がスムーズでより没入できるのではないかなと思う。


ちなみにシームレスとは言っているが、オープンワールドのゲームではないです。
スターオーシャンシリーズはストーリー型のRPGなんで、それが正統に進化したものだと思ってください。


イチオシというものを教えてくれませんか?

小林P:

僕はとくにかくスターオーシャンの新しい作品が遊びたい。
本当にこれが一番の情熱だったので、全部楽しみですね。


西尾:

僕の場合は宣伝なんで、開発途中のものを触りつつも全体を把握しているなかで
進化したJRPGとして最高のものを小林が作ってくれると信じて(笑)


小林P:

開発のトライエース自体もシリーズの復活というのが成されたわけですので、
すごい気合が入っている。かなり力を入れて作っている。



感想

スターオーシャン5の設定画

もう少し西尾さんに話題振ってやれよと思ったw
退屈そうに頷いたり、水飲んだり、アートポートを見せたりとアシスタントのような感じで、
あの重圧感の中、おそらく「早く帰りてえ」と考えていたに違いないw


かといって話の話題に入り込む隙もなく、刻々と台本通り進むので、
ぶっちゃけ「小林P一人で十分だったんじゃね?」といった感じだもんな。
あれはまるで、ババアの井戸端会議へ放り込まれたような気分になってくるので苦痛そう…。
やっと言えた一言が「腰痛てー」ぐらいだもんなw


小林Pは元宣伝担当だけあって、喋りのほうは淡々としており慣れている感じだった。
さも昔からスターオーシャンシリーズを作ってたかのように軽快に話すので、
確かに新人プロデューサーには見えない雰囲気がする人だな。


で、全体的に話を聞くと今作のスターオーシャン5の売りって、
シームレスシステムと『あきまん』の絵が売りなんだろうか…?
大人数プレイといってもスターオーシャンシリーズのバトルに数人増やしただけだと思ったけど、
大人数になったことでどんだけ違うんだろ。まあ雑魚敵は瞬殺できそうな感じかね。


ストレスがなくて遊びやすいといっても、スターオーシャンシリーズのやり込み要素は
何かマゾいシステムだなと思ったけど改善されてんのかな…。バグも多かったような…。
今時RPGを何周もプレイして楽しむ人って稀だと思うんだよな~


あきまんに仕事の依頼をして一度断られて、再度お願いしてOKが出た内容が気になった。
どんな風に説得させたのかが気になります。
あきまんは「俺仕事遅いんよ」といって断ったのではないかと想像しているが、
小林Pの話術が上手だったか、大金上乗せしたかのどちらかだろうか?


いずれにしてもスターオーシャン5が売れなかったとしたら、次期作は出ないんだと思った。
そりゃトライエースも必死になるわいな。
つーか、スターオーシャンシリーズよりも期間を開けている
ヴァルキリーシリーズは終了してしまったんだろうか?



最終更新日:

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