2014年10月23日に発売したサイコブレイクのレビュー
 タンゴ・ゲームワークスが開発したサバイバルホラー・サイコブレイクの感想。
以下はストーリークリア、およびアイテム収集系のコンプリート済みでのレビューです。

良かった評価

  • 難易度『サバイバル』の難しさが丁度いい
  • バトルになるステージとボス戦を倒すのを考えるのが楽しい
  • グラフィックが洋ゲーのようにクオリティーが高い
  • 良い意味でサバイバルホラー感が出ている

 
 バイオハザードの三上真司氏が作ったゲームだなという雰囲気が所々見られ、
全体的にはアクション寄りではない、公言通りクラシックなホラーでした。
新しいバイオハザード並のアクションゲームではないことは確か。
謎解きも変に難しいものでもなく、直感的にすぐ解けると思います。

 銃やマッチは考えて使わないと後が苦しくなるので、結局はどう節約するか、
ここはどうやって切り抜けるかを考える様が面白いゲームだと思う。
世界観は意味不明なシーンがたまに入り謎めいている。どこにいるのかすらよく分からない。
そういう意味で久しくみるサバイバルホラーを体験できたので良かった。

 
 ホラーゲームはホラーに寄りすぎだと途中で辞める人も多いだろうし、
ゲームとして楽しめないと続かないもの。
そこら辺のバランス調整が難しいのだと感じるが、そこはよく考えているゲームだと思った。
恐怖ばかり続く分けでもなく、ひと呼吸置けるように敵が登場しないエリアなど挟んである。

 無理して銃で倒さずにスニークキルで殺してみたり、空ビンで気を引いてみたり、
トラップにハマるように誘導させてみたりと、倒すパターンはいくつか用意されているので
そこを楽しめる方なら面白く感じれるはず。
ホラー要素は見た目がグロ系とか、音による嫌な恐怖、シュールな怖さなら感じた。

悪かった評価

  • 映画のような上下の黒帯が邪魔くさい。画面が窮屈に見える
  • ロード時間が長い・・・
  • 操作性が微妙

 
 まずプレイしてて気になったのが、映画などよく見る上下に黒いバーが入っている点。
ゲームではムービーシーンとかに上下に黒バーが入ったりするもんだが、
サイコブレイクにおいては常時黒いバーが入っているので邪魔くさい・・・
銃で狙う際はかなりカメラがアップするので、すっごく窮屈に感じるゲームでした。

 どうしてこれはオプションで外すことができないのか疑問に感じるもので、
これがあるため足元や天井にあるアイテムが収集しづらい点が問題だと思った。
何度かアーカイブロッカーの鍵を逃してしまったこともあり、またトラップにも引っかかりやすい。
上下の黒帯は必要性は感じないのに、除去できないのはどうかと思う。
 
 
 サイコブレイクは何度も死んだ後に、どう攻略するか考えるようなゲームなので
とにかく死んではロード画面、また死んではロード画面が多すぎて長い・・・
これも遊んでてストレスの要因であり、周回プレイを何度も何度もしたいとは思えないものがある。
せっかく3年越しで出来上がったゲームなのに、画面が見えづらい、ロードが長いというのは非常に残念でした。

 操作性に関しては、例えばハシゴを降りようとするシーンがあるならば
ハシゴを少し降りたかと思えば、上の方へ登って元に戻る場合がたまにあるのがおかしい。
上方向は押していないはずだが何故上に登ったんだ?と操作性に疑問が残る。
スニークキルの吸い込み具合も微妙で、ボタン入力が間に合ったはずだと思うが決まらない場合もある・・・

 ラウラとルーペンが小屋で遊び、ヒゲ親父が小屋を燃やすシーンでは
ヒゲ親父の透過テクスチャーがおかしくなっており、板ポリゴンがバリバリ見てる状態だった。
セーブしようかと思ったらフリーズする始末で、そういう粗さが見えてしまったのが残念。
きちんとPS4でチェックしたのだろうか・・・
 
 
総合評価
 全体的に見ると新鮮さは無かったがホラーゲームの集大成かな。あらゆる恐怖を詰め込んだ印象を感じた。
ただ購入する前に動画を見すぎてしまった反面、驚く機会が少なかったかな。
私的には難易度に関しては丁度良かった。難しくもなくヌルすぎでもないぐらいだが、
即死が多いのでライトユーザー層には難しく感じるかもしれない。

 新規会社で国産ゲームではあるが、洋ゲーのような作り込みが見られ今後も期待できそうなとこはあるが
アクション面はモッサリした動作とスタミナゲージ、ボタンホールドのアクションを改善してくれれば
もう少し快適に遊べたゲームだと思う。
爽快感は無理して見出す必要性はないが、基本操作の快適な手触り感は練り込んで欲しかった。

 この絶望感をどう生き抜くかを楽しむゲームかな。
ハラハラすることが多いでの、そこを楽しめれない方は合わないゲームだろうな。