SIEローカライズのデイズゴーンのインタビュー内容

ゲームブック画像

電撃PlayStation Vol.674にて、SIE JAPAN Studioローカライズチームの2名が、
Days Goneについてのインタビューを受けてました。
いくつか真新しい内容をまとめてみました。


インタビュー内容は、2019年3月4日に実施したものだそうです。
要するにメディア先行体験会で行ったイベント内容。


■ローカライズチーム
  • 浦野圭(SIEローカライズプロデューサー)
  • 立山斉(SIEローカライズスペシャリスト)

Days Goneの開発はいつ頃から始まったのか? 開発コンセプトは?

フリーカーと戦うディーコンの画像
浦野:

SIE Bend Studioで開発が始まったのは6年ほど前からです。
開発コンセプトは、大前提として新規IPを作り出すというコンセプトがあった。
さらに4つポイントがありました。


■4つのポイント
  1. 大量の敵がワラワラと出現してそれを倒す
  2. オープンワールドへの挑戦
  3. 広大な世界をバイクで旅する
  4. ストーリー重視の作品を作る

ストーリー性が強い作品にすることは、
開発スタジオやシナリオ担当のジョン・ガービンも一番重視した。


ゲーム難易度はどうなってるのか?

浦野:

ゲームの難易度は変更可能。ユーザー層を問わずに遊んでもらえるようになってます。
ストーリー重視の作品ということで、アクションゲームが苦手な人でも、
難易度を下げてプレイすれば気軽にストーリーを楽しめる。


難易度変更による影響は、敵の強さや弾薬の入手量に影響します。
ちなみに難易度はEASYNORMALにはいつでも切り替え可能ですが、
HARDはゲーム開始時のみの選択となります。


また一度HARDを選ぶと、他の難易度への変更もできません。
HARDはサバイバルアクションとして、開発チームが本来遊んでほしい難易度なので、
自信がある方は挑戦してほしい。


メインストーリーを攻略するには、サイドミッションを攻略して自身の強化が必須なのか?

浦野:

メインストーリーだけ攻略していっても、エンディングまで到達可能です。
ゲーム中の全要素を達成しなくてもクリアはできます。


ストーリー分岐は基本的にありません。
ただサイドミッションなどしか登場しないキャラクターとのイベントもあり、
好きな順番で複数のミッションに挑むことができるので、
プレイヤーにより異なる体験ができる。


海外作品なので過激な表現も多いが、ローカライズしてどうだったか?

スウォーマーと戦う様子
立山:

なるべく海外版の世界観やリアリティを、そのまま表現できるようにしている。
全てが荒れ果てた世界にリアリティを感じてもらえるように、
セリフのローカライズには試行錯誤しました。


浦野:

ローカライズの企画自体は開発当初から聞いていた。
ローカライズの作業自体は、他のプロジェクトも含めて総合的に進行速度を調整していきました。
本作に限らず、完成品をそのままローカライズしていくのではなく、
開発中のものを、その都度ローカライズしていくという流れです。


立山:

ディーコンや生存者たちの生き様や、関係性の表現にはこだわりました。
多様な登場人物たちとディーコンがどう関わり、
そしてディーコン自身がどう変化していくのかに注目してほしい。
本作に登場するキャラクターの特徴は、着飾っていない親しみやすさがあります。


海外版からの表現規制はどうなのか?

浦野:

海外版と同じものをお届けするのがローカライズの基本的な役割でもあるので、
基本的には表現の変更はありませんが、CERO Zの規定に準拠して制作をしてます。


オープンワールドだしゲームボリュームは相当なものになってる?

デイズゴーンのバトル画像
浦野:

メインストーリーだけでも30時間程度、
トロフィーコンプリートを含むやり込み要素を含めれば100時間以上は遊べます。
アメリカ北西部オレゴン州を再現したマップも広大で、非常に遊びがいある作品です。


サイドミッションを達成することで、ディーコンの体力やスタミナ、
フォーカスゲージなどを強化できるようになります。
難易度が高いと感じた場合は、サイドミッションに寄り道することで、
アクションゲームの苦手な人であっても進めやすくなると思う。


成長することで罠やクラフトアイテムの種類が増えるのか? スキルはどんなものがある?

浦野:

マニュアルを入手することで作成できる罠の種類も増えていく。
罠の巣類は非常に多彩で、敵の拠点などに仕掛けられている罠は持ち帰れないが、
その場で設置位置を動かすことができますよ。


立山:

スキルはスキルツリーがいくつか種類があり、
プレイスタイルに応じて修得していくことが可能です。


武器について

近接武器でフリーカーに攻撃するディーコン
浦野:

基本的な戦闘手段としてナイフ攻撃があり、ナイフは攻撃しても壊れないで無制限に使えます。
クラフトした武器はナイフよりも強力ですが、一定回数攻撃すると壊れるので、
その前に修理するか、新しくクラフトしないといけません。


クラフト武器の種類は、まだ具体的な数はお答えできませんが、
武器の種類によって攻撃力や使用回数も大きく変わってきます。
同じバットでも使う素材によって釘バット以外の武器にもクラフトできる。


武器の見た目は基本的にはリアリティを重視したデザインになってますが、
一部にはいわゆるゾンビ映画に出てくるような武器も登場します。
またユニークな性能という面では、クロスボウがかなりオススメですね。
武器自体だけでなく、矢もクラフトできるので、幅広い戦術が可能になります。


デイズゴーンでいうバイカーとは、どんな人々なのか?

立山:

バイカーたちが所属するモーターサイクルクラブは、
日本ではあまり馴染みはないですが、アメリカでは知られていて独特な掟を持ち、
深い絆で結ばれています。


浦野:

ちなみにBend Studioのメンバーもバイク好きが多く、
バイクの挙動やリアリティにはこだわりを感じます。


バイクのカスタマイズはどのくらいできる?

ディーコンがバイクに乗車した状態で銃を発砲する様子
浦野:

バイクは非常に細かい部位までカスタマイズ可能です。
グリップや燃料タンクの各パーツをカスタマイズしていけば、スピードや耐久値も増えていく。
ニトロブーストもありますが、リアリティを重視しているので、
空を飛んだり、トゲが付いたりといった非現実的なカスタマイズはないです(笑)


ディーコンは流れ者で賞金を稼いでいるが、社会的地位はどんな感じなのか?

立山:

賞金稼ぎとして生きるドリフターたちは、
キャンプに所属せずに、外の世界に暮らしている人たちです。
同じドリフターであっても、その活動によって人々の印象は様々です。


ディーコンはキャンプに協力的なので、比較的好意的に受け入れられてます。
ミッションによっては、キャンプと敵対するドリフターを捕まえるケースもある。


キャンプで信頼を得ると協力的になるそうですが、一体どうなるのか?

立山:

ミッションを攻略することで、そのキャンプ全体の信頼が高まっていきます。
ただし、信頼の向上はそのミッションを達成したキャンプのみ。
信頼を得ていくにつれて、キャンプ内でのディーコンへの態度もどんどん変化していきますよ。
キャンプにフリーカーの耳や食料などを提供することでも、信頼を高めることは可能です。


浦野:

キャンプの信頼度レベルを上げると、購入できるアイテムのバリエーションなど、
キャンプで利用できる機能が増えていきます。
信頼度そのものが下がることはありません。


立山:

キャンプの数はいえませんが、リーダーによって様々な思想を持つキャンプが存在します。
中にはリーダーの思想についていけず、外の世界に出たり、
あるいは別のキャンプに所属したりといった選択をとる人もいる。


フリーカーの感染原因は明らかになっていないが、どのようにして広がっていくのか?

狼と戦うディーコン
立山:

パンデミックがどうやって始まったかという謎も物語の大きなポイントの一つです。
ただ感染への恐怖そのものは、本作ではそれほど重点的に描かれてません。
人間がフリーカーになる条件は、フリーカーに噛まれたり、フリーカーの液体を体内に
取り込んだりするとフリーカーになる。作中では、感染して人がフリーカーになる様は描いてない。


浦野:

感染していない動物も登場します。
その肉は、キャンプに食料として売却できる。


メニュー画面にはパンデミック発生後の日数が表示されてるが、ゲームに影響するのか?

浦野:

ストーリーを進めて明らかになっていくかと思います。


ディーコン髭伸びてるけど、見た目変更や髭剃りできるの?

浦野:

見た目のカスタマイズについては開発チーム内で議論がありましたが、
ストーリー重視ということで、変更できないようになってます。
あくまでディーコンというキャラクターのイメージを大事にしている。



Days Goneローカライズインタビューの感想

バイクの旅には漢のロマンがある!

Days Goneの舞台風景

全体的に良い質問内容だった気がした。大体のことは理解できました。
分からなかったことは、パンデミックが世界的に起こって何割ぐらい感染したのか?
ディーコンは何を求めて外の世界で旅をしているのか?ということぐらいかな。


ストーリーミッションを攻略していけば分かることかと思うが、
「アメリカ以外の国ではどうなってるんだろう…」と気になるところだ。
何かしらの救済方法で、フリーカーから人間に戻ったりできないのか?
一度ゾンビになったらあのままなのか?と、細かく疑問に思うところもあるかな。


あと立山さんは話から推測すると、アメリカ生まれの日本人という意味なのかな?
確か、かたみんもアメリカ生まれの日本人だとか言ってた記憶があるなぁ。
Days Goneは、現実のアメリカ北西部の自然の再現率が高い作品だそうです。
大自然をバイクで旅するのは、なんだかロマンを感じるし、憧れますね(´ω`)ムハー


仮にパンデミックになったらどうするよ?

デイズゴーンのフリーカー群れの様子

しっかし、現実でパンデミックが起こったと仮定すると、
皆さんはディーコンのように外の世界を旅しながら暮らしたいですか?
それとも人々が集まるキャンプ場で安全寄りな生活を望みますか?
もしくは野盗リッパーにでもなるとか?


自分なら迷わずキャンプ暮らしを選んでしまうかもしれない…。
だってフリーカーたちは共食いとかしてるので、年月が経過すればフリーカーたちは、
自然と数が減少していなくなるのでは?と推測してるからです。


となると周辺を警備して安全な場所を確保し、
みんなと協力して生活のライフラインを維持することが重要なのかな?と。
ただ、貧しくてひもじい想いはするかもしれませんね…


ディーコンのような柵の外で暮らす生き方だと、
廃墟で見つけた物資を独り占めできるメリットはありますが、
フリーカーや野盗に殺されるリスクが断然高いように感じる。
といった、ヘタレな意見かもしれません £=(´Å`;)



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