2016年8月23日~9月6日に、PS Storeで仁王のベータ体験版が無料配信されました。以前、仁王・アルファ体験版も配信されたので、今回で二度目の配信となります。ソロプレイで『逢魔が時』も全てクリアしてβ体験版もだいぶやり込んだ感想です。ベータ体験版の攻略記事は別に投稿します。ベータ版ではミッションを攻略して製品版で使える『強者の証』『制覇の証』を受け取ることができる。
■率直な感想
β版とα版の違いは、β版はシステム設定に改良を加えて、鍛冶屋・新ステージ・新ムービーとか二刀流などを加えた内容となります。ただし、α版で行けた鵺がいるステージは無くなってました。製品版では体験版より10倍ちかくステージが用意されているそうです。
率直な感想は「良くなった部分もあるけど、悪くなった部分もあった」と言ったところです。改良を加えたことにより、ストレスが増したところもあって、一見するとストレステストをやらされているかのような、糞ぷりも若干感じ取れてしまうのが残念だった。改善されて遊びやすくなったけど、新たに駄目な部分も増えたみたいな。
良い点
- 武具耐久を廃止、それによってドロップ武具のやり込み要素に繋がった
- 鍛冶屋で自分流の武具を生成できるようになった
- 技術が増えた
- 修行場(チュートリアル)が追加された
- 鳥居でマルチプレイの種類を選んでプレイすることもできる点
- バトルで武器を扱いこなすとサムライポイントが得られる点
- ショートカット枠の武具・術の増加や切り替えシステム
- 気力が尽きても動ける仕様
- レバー半回転技の廃止
- 拠点に戻れるアイテム使用が無限回数になった
- 弓照準におけるダメージやヘッドショットが分かる色分けとか
- 矢とかの店買いシステム
ベータ版はアルファ版にあった武具の耐久性が廃止されたので、武具を入手したらずっと使えるようになりました。以前は砥石やニカワで耐久性を回復させる必要があったので、すごく面倒くさかった。それが廃止されたことにより、最高級の武具集めのやり込み要素として繋がったのは良いことだと思う。
それに加えて鍛冶屋が追加されたので、武具ステータスの底上げ、特殊効果の付与ができるので、自分流の武具に仕上げれるというのは面白いシステムかと思います。
技は忍術・陰陽あたりが結構増えてました。基礎体力の方にステータスを降るか、忍術・陰陽に振ろうか結構迷いやすいほど魅力的な技が増えたかなといった印象です。ただ武器スキルにおいては、各武器を使ってしばらく攻撃してると、サムライポイントが得られるシステムなので、武器スキルを習得しやすくなったという新たなメリットがあった。
ショートカットアイテム枠も改善されて、2切り替え制度になりました。以前は切り替えがなかったので、いちいちセッティングするのが面倒くさく、とにかく不満ばかりあった。ただレベル50くらいなら2切り替えで足りるけど、最終的に2切り替えで足りるか若干不安もあるかな。かといって3切り替え以上だと、バトルでスピーディーな切り替えができなくなる恐れもある。
全体的に細々とした悪システムが改善されて、遊びやすくなった感じがした。「レバー半回転技とか誰が使うんだよ?」というほど出しづらいものがあったし、ステージ攻略中でも拠点へ何度も戻れるのは前々から必要だとは思っていた。気力が尽きてもβ版では動けるので、バトルはこれでもだいぶ楽にはなった仕様です。
マルチプレイでは常世同行、一期一会システムが追加されて、こういったセッションも有りかなとは思う。製品版では細かく方針を選択できるようになるとは思いますので。
悪い点
- 道幅が細く、崖に落下して一撃死する所が増えた(カメラも見づらい)
- 腕前よりもレベルや装備が重要になった
- 宗茂のようなスーパーアーマーの攻撃、追尾性の良い攻撃は面白いとはつまらなかった
- あやかしステージで、敵数が多いだけのゴリ押しによる難易度上げはつまらなかった
- ボスのノーモーション攻撃とか
- 相変わらず逃げても逃げても敵の追尾が切れない。敵の走る速度も速い
- ギミック要素が分かりづらい
- 最大アイテム所持数の上限が少し足りない(すぐいっぱいになる)
- 『逢魔が時』発生の日替わりシステム
- スキルリセットが無い
- スキルの効果がどのくらいなのか数字的に分からない点
- レベル上げがダルい。作業的になるとつまらなくなる
- マルチプレイのメリットがあまりない
新ステージに思うところは、全体的に道幅が狭いのが気になった。そして落下死とか多いし、マルチプレイだと味方が邪魔くさく感じたときもあった。道幅狭い+落下死があるところで、中ボスや火車を配置してみたりとかストレスにしか感じなかった。
しかも場所によってはカメラが見づらくなるし、不用意に敵をロックオンすると悪化する地形もあった。ヌリカベや狸なんかのギミックは少し分かりづらいですね。あれはエモーションを返すと何かなります・・・
ボス戦には立花宗茂とのバトルがあまり面白いとは思わなかった。攻撃が速い+スーパーアーマー+良追尾の居合は強すぎると思う。モーションが長い居合は、その時にこちらが攻撃を仕掛けて中断させれるので、そういったものは有りかとは思う。ノーモーションの居合がちと強すぎる。結局は「血刀塚で宗茂装備を手に入れてから挑めば良い!という安易な難易度が嫌だった。
飛縁魔に関しては麻痺がウザいですが、きちんと麻痺策すれば何とかなる。ただ一度痺れればそれまでのボスだし、モーションの速いマント回転や、飛行からの針投げ速度は調節して欲しかった。『逢魔が時』に関してはマルチプレイ推奨なところが嫌だった。ソロでも何とかなるが、ボス戦では雑魚も含むのでとにかく大変という印象しかなった。
スキルに関しては、効果がどの程度か不明なので取得に迷いが出る。例えば攻撃力は何%とか+○○とか、効果継続時間はどのくらいとか数値的に見たかった部分があった。せっかく取得してもクソ技能だと気づいてもオートセーブ機能により、やり直しも効かないため損した気持ちになる。またレベルは段々と上がりづらくなるので、スキル習得は慎重に行いたい仕様です。
マルチプレイはα版ほど酷くはなかったが、ホストが勝手に突っ込んだりして、すぐ死ぬ人とか見てると残念でしかたなかった。基本的に戦国死にゲーなので、まれびととして手伝う時間より、ソロでひたすら宗茂をぶっ殺してたほうが効率が良いのはどうなんだろう・・・。マルチプレイの報酬のショボさにヤル気起きない。
ソロで自己解決できる側から見ると、マルチプレイのメリットがあんまり無いのが駄目だと思う。ただのストレスにしか感じなかった。またセッションされてもホストが寝落ちか留守で、まったく動かない場合もあり、その度にアプリを終了させるのが面倒だった。
中にはやる気があるのか?無いのか?不明瞭なプレイヤーすらいる。そのため「こいつ駄目なやつだわ・・・」と悟ったら、すぐに離脱できる機能は必要だと思った。
要望
- マップを開いて現在地を確認したい
- 修行場(チュートリアル)に九十九武器の使い方も加えるべきだ
- 左側の武具リストで、攻撃性能の他にLvも表示してほしい
- オートセーブいつされているのか分かりづらい。任意セーブもほしい
- ボス戦は死んでも、宗茂のようにすぐ再戦できるようなシステムであってほしい
- マルチプレイでもタイトル画面へ戻れるとか、離脱モードがほしい
- 一度見たムービースキップはマルチプレイにおいても適用してほしい
- 雑魚敵の名前も分かるようにしてほしい
- スーパーアーマーやノーモーションの攻撃調節
- 日替わり『逢魔が時』の廃止
要望は山程あるかな。ボス戦なんかは結構な確立で死ぬが、その度に長いマラソンをするのは苦痛です。戦う手前の状態でリトライできる機能を付けて欲しいと思った。勝てそうにないなら一度リセットして、レベル上げてから再戦するみたいな流れで。そういったところのストレスを軽減できるシステムが必要だと思う。ローディングが速いのには満足してます。
雑魚名は図鑑のような形で分かるようにしてほしい。現状だとボスだけ名前が分かる内容です。あと全体マップは見れるやつがいい。右上のミニマップは見づらい&分かりづらい&役に立たない。似たような地形の洞窟エリアだと方向感覚に迷いが出る。全体マップを開いて、マルチプレイで味方が今どこにいるとか確認したい場合も山ほどあった。
全体的に強さ調整やダンジョン調節は必要だと思った。α版のような面白さよりも、ストレスがやや多めだったのがβ版の特徴かもしれない。発売時期は延期されてもいいので、しっかりとした作品に仕上げてから発売してほしいところですね。制作に10年間を使ったのを無駄にするのは大変勿体無いことので・・・