2016年6月3日17時~6月6日17時の期間中にThe Tomorrow Children(トゥモローチルドレン)のオープンβテストが実施されました。トゥモローチルドレンは多人数参加型のオンラインマルチプレイ。一言でいうと任天堂の『どうぶつの森』のような作業ゲームです。

世界中はボイドと呼ばれる異物化した大地に覆われ、地球上の大半の文明・自然・生命体が失われた状況です。プレイヤーはクローンとなり資源を集めて町を発展させ、人類を再建するのが主なストーリー。キャラクターや言葉などを観察するとロシアがベースとなっている。基本は資源集め、町の工作、敵(イズベルク)を撃退すること。基本的な攻略内容をまとめておきました。

■公式:http://www.jp.playstation.com/op/thetomorrowchildren/playersinfo/

 

町と島

各地域について

ゲーム開始時には各地域を選択して移住することになる。地域(ワールド、サーバー)は複数あり、初めに決定した一つの町に永住する訳ではなく、駅で別の地域へ移動することも可能。別の地域で資源やアイテムを入手して、駅で移動して持って帰ることもできるのがポイントになる。

例えばショップがイズベルクに破壊され、尚且つ資源が足りなく、すぐに再建の目処が立たないようなら別の地域へ行って購入して帰って来るというやり方もあります。また、どうもこの町は自分のプレイスタイルに合わない、回線が重いと感じたら別の地域へ移る手もある。

町について

町では工作台で施設を作ったり、入手した資源を資源置き場にストックすることができる。バス停では定期的にバスが町と島を自動巡回してます。

町は常に安全ではなく、イズベルクの通り道になっている。イズベルクが町に近づくと攻撃して施設を破壊するので、砲台や武器を使って撃退する必要がある。そのためショップを建てたり、砲台を設置してみたりと、住み良い町作りを目指すことになる。

島について

島へはバスに乗って行ける。町から近い位置に島があるようなら、徒歩やジェットパックによる移動、またはホバーマシンやホバータンクに乗って行くこともできます。

島では蜂の姿をしたイズベルクがいる場合もあるので、ショットガンなどの武器が必要になる場合もある。また基本的に高所に貴重な資源や宝箱があるので、ジェットパックで空を飛んで入手することになる。入手した資源はバス停前に小さいスペースがあるので、そこに資源を置けばバスがやって来たときに自動的にバスの荷台へ積荷してくれます。

島はずっと存在してるわけではなく、一定時間経過すると余震のような地震がしばらく起こり、最後にはバラバラになって消滅します。そして島が消えると、別の新たな島が出現する仕様。

 

資源の種類

5種類の資源置き場

資源の主な種類は、食料・木材・石炭・メタル・クリスタル・電力・マトリョーシカがある。そのうち食料・木材・石炭・メタル・クリスタルの5種類の資源は、資源置き場に置けば格納されます。資源はその町にいるプレイヤーと共有される。

食料

食料は木で実になっている果物。木の近くで○ボタンを押して、木を揺さぶれば実を落とすことができる。実を拾って□ボタンを押せば回復アイテムとして使用可能。また人口が増えると消費食料が増える。

木材

木材は木をチェーンソーで切って入手できる。木から食料を調達できるので、木材するかどうか悩みどころである。とはいえ木は工作台で作りだすことが可能なので、切ったら苗木を植えればいい。苗木を植えれば時間経過で自動で樹木に育ち、実がなります。

石炭、メタル、クリスタル

石炭・メタル・クリスタルは島にある鉱物の塊を、ピッケル・シャベル・チェーンソーなどを使用して採掘して入手します。クリスタルは基本的に敵を倒すと入手できるもの。

各鉱物の色は石炭が黒ブロック、メタルは黄金ブロック、クリスタルは緑ブロックです。どの鉱物に限らず、どの資源も町を発展させるのに必要になってくる。

電力

電力は工作台を使用して人力発電機を作る必要がある。ベルトコンベアーに乗って、人力で電力を作り出すことになります。電気が無いと夜になった時に街灯が点かなかったり、ショップでアイテムや武器を購入できなくなる。1日経過すると自動で電力が消費される仕様。

マトリョーシカ

マトリョーシカは島の中を探索したり、バンクローツという怪獣を倒して入手できる貴重品です。マトリョーシカは入手率が低く、壊れやすいので丁重に扱う必要がある。足で蹴ったり、高所から落下したりするとすぐ壊れる。人民再組成機へセットして人口を増やす流れとなる。

 

イズベルクの種類

トゥモローチルドレンに登場するイズベルク

イズベルクとは敵を総称した呼び方。イズベルクの名称は、左からバンクローツ、ボンディ、ザプター、レターシです。バンクローツが最も強く、レターシが最も弱い。さらにレターシだけ施設を破壊する能力がありません。プレイヤーだけ狙う。

レターシ

レターシは蜂のように空を飛び、針を刺して攻撃してくる。初期体力だと2~3回ぐらいダメージを受けると死にます。レターシは群れで襲って来るのがほとんどなので、ショットガンで退治するといい。島の内部ではハチの巣のようなものから湧いて登場することもあるので、巣を攻撃して破壊しておきます。

ザプター

ザプターは蜘蛛のような動きで群れで町へやって来て、建物に近づくとジャンプ後に自爆して施設を破壊しようとする。町に設置されている砲台で攻撃すれば簡単に倒せるが、装備武器ならショットガンでは威力が小さくて倒しにくいので、ランチャーで攻撃するといい。

ボンディ

ボンディははるか上空を群れで飛んでいる。普段は何もしてこないが町を横切ろうとすると、上空から弾のようなものを落下させて破壊してくる。砲台ランチャーでないと飛距離がとどかないのが難点で命中させにくい。

バンクローツ

バンクローツはゴジラのような怪獣で2足歩行。体力が多く砲台をかなり打ち込まないと倒せない。砲台ランチャーでダメージを与えるといい。バンクローツの攻撃は通過したときのダメージや、ダメージを与えると両手を挙げて光弾を溜めてから投げてくる。

バンクローツの撃退に成功すると、バンクローツはその場で倒れて化石のように固まります。採掘すると貴重なアイテムや武器、マトリョーシカが複数出土するので、倒したら採掘すること。なので、なるべく町付近で撃退するのが好ましい。遠くにいるバンクローツを倒してしまうと堀りに行けなくなる。

 

プレイヤー、操作方法

操作方法

The Tomorrow Childrenの操作方法

他のプレイヤーの姿は見えない状態です。ただし、ジェスチャーや重要なアクションを起こした場合に限り、数秒間だけ他のプレイヤーの姿を見ることができる仕様。『ホイッスル』を吹いても姿を現すので、集合の合図の意味としての使い道がある。

△ボタンの『蹴る』はバッグに荷物が収まりきらないときや、高所から地上へアイテムを落としたい場合に使います。キックしてアイテムを蹴飛ばして移動させる感じです。

R1の『ジェスチャーメニュー』は、メニュー欄からエモート(動作)を選んで、キャラクターにエモートさせる機能。GOODを受ければ評価ポイントが上がる。BADを受けると評価が下がる。BADを受けるとプレイヤーの全身が青色になることがあり、ユーザーが仕掛けた檻に閉じ込めることもできる。

プレイヤーの体力、レベルアップ

プレイヤーの体力は、敵に攻撃を受けたり、高所から落下したり、イズベルクに攻撃を受けたり、光の届かない暗いところへ居ると体力が減ります。夜になると光が射さないので徐々に体力が減るためライトが必要になります。また島ではライトの代わりになる光る植物が配置されてます。光るキノコは食べることも可能で、食べるとユーザーが光を発するのでライトを持ち運びする手間が省ける。

体力ゲージが0になると町の拠点へ戻るか、他のプレイヤーに蘇生してもらう、もしくは外資(金)を支払ってその場で復活することができます。他のプレイヤーに蘇生してもらう場合は、倒れているユーザーに近づいて○ボタンを押せば蘇生できる(蘇生者のHP4分の1を消費して分け与える)。

作業を行うと経験値のようなものを入手して、プレイヤーがレベルアップします。レベルが上がるとボーナスポイントを獲得し、ポイントの割り振りを任意でできる。プレイヤーの最大体力や速度を上げたり、所持できる荷物の個数を増やしたりできます。

アイテムボックス

トゥモローチルドレンのアイテムボックス

アイテムボックスは、方向キーの左を押せば基本ツールを開き、方向キーの右を押せば特殊アイテムや外資で購入したツールメニューを開ける。外資(金)は島に落ちてたり、PSNでダウンロードすることができた。おそらく製品版では課金アイテムにあるのだと予想されます。外資を使用してブラックマーケットにある品物を購入することができる。

通常のショップとブラックマーケットの違いは、通常のショップは町に建てられたショップからアイテムや武器を配給クーポン(配給券)と交換できる。それらのアイテムは左メニューに収まります。もしくは宝箱やダンボールから入手したツール等も。

ブラックマーケットで購入したアイテムは右メニューに収まります。しかもブラックマーケットの場合は方向キー上でトランシーバーをかけて、いつでも・どこでも購入できるため便利です。またブラックマーケットで購入した品物の方が高性能。ただ、外資は入手困難なものなので使いどころをよく考えたい。

左メニューだけではアイテム上限にひっかかりやすい。荷物が持ちきれないことが度々あるので、その際はブラックマーケットも考慮するのがいい。オススメは左メニューにはチェーンソー、ピッケル、シャベル等。右メニューはジェットパックやショットガン、ランチャー等を収めておくといい。

 

ツールの紹介

ブラックマーケット

ツールはショップやブラックマーケットで購入、島で見つけたり、イズベルク(バンクローツ)を倒したりすると入手できる。

他のプレイヤーが投げ捨てたり、置いた物を拾って自分の物にすることも可能です。洞窟内で採掘などをしてると勝手にライトを奪っていくプレイヤーもいるので、ライトの側に誰かがいるなら勝手に持ち出さないこと。

  • バッグ:鉱物や食料を入れる袋
  • チェーンソー:木を切るのに使う、足元の鉱物も掘れる
  • ピッケル:目の前にある鉱物を砕くのに使う
  • シャベル:足元にある鉱物を掘るのに使う
  • ショットガン:銃系武器
  • ランチャー:ミサイル系の武器
  • 落下傘、パラシュート:高所から落下する際に傘を開けばダメージを受けずに済む
  • ハシゴ:高所からハシゴを設置して登り降りできる
  • ハンドライト:携帯用の持ち運びできる消費系のライト
  • ランマー:足元に地形を作ることができる
  • ジェットパック:燃料を消費して、一定時間だけ空を飛べる
  • 施設解体ツール:すでに建てた建物を解体できる
  • ボイドパワー:アイテムは複数あり、瞬時に地形を作ったり、トンネルを掘ったりできる
  • ブースト缶:一時的にツールの能力の効果をアップさせたり、プレイヤーを強化できる
  • 許可書:自分の家の建設、市長選挙への投票券になったり、許可書はいろいろある

 

施設の紹介

施設を作れる工作台

施設は資源を消費して工作台で作ることができます。工作台でスライド式のパズルを完成させると、施設を建てれる看板が出来上がる。その看板を好きな場所へ設置して建物を建てる流れです。完成した建物は施設解体ツールを使えば看板の状態に戻すことができる。別の場所へ設置したい場合に使うといい。

基本的に工作台は意味も分からずに作ってしまうと資源の無駄遣いになるので、初心者はあまり触るべきではないと感じる。また施設を作れる上限も決まってるので、無駄に建物を作られると後の処置が大変になる。苗木くらいなら作られても困るものでもない。

施設の制作には資源や人口数が作る条件になってくる。以下の施設以外にも、町が発展すると作れるものが増えていきます。

  • 人力発電機:電気を作れる
  • タウンホール:クリスタルを入れると町が発展する
  • 労働監査局:ここで報告すると、労働に応じて配給クーポン(配給券)を得れる
  • 人形変換機:マトリョーシカを設置して町の人口を増やせる
  • ショップ:ユニオン、ミリタリー、エレクトリック、アパレル等がある
  • 選挙の看板系:町のグレードアップ補正効果をみんなで決定できる
  • 施設ゴミ箱:いらない物を捨てて処分できる
  • イズベルク迎撃用砲台:大砲を操作して攻撃できる
  • 防護壁:守りの壁を設置できる
  • 精霊教会堂:精霊教会堂に近くにいると体力が自然回復する
  • 地面灯:地面に埋め込めるライト
  • 外灯:夜の街を照らす街灯のこと
  • 町勢統計板:国民の勤務実績や時間、集計されたものを見れる看板
  • 公共テレビ:チュートリアルぽい動画を見れる
  • 公共スピーカー:作業員が死んだり、イズベルクの来訪を実況で知らせてくれる
  • 人民の鐘:鐘を鳴らせる。何かの合図などに使える
  • 施設ベンチ:イスに座れる
  • 携帯ライト:持ち運びができるライトを作成できる
  • 携帯テレビ:持ち運び可能なテレビ。国民指導的な教育動画。
  • 脚立:高所へ登れるハシゴを設置できる
  • ホバーマシン:運転免許を取得してると乗れる
  • 苗木:苗木を植えて樹木を作れる
  • イズベルク撃墜用砲弾:砲台の弾丸を100発作成する

施設の補足

ゲームの流れとしては、資源をある程度収集したら労働監査局で報告して配給券を入手します。そしてショップでピッケルやシャベルなど必要なツールを購入します。
町の人々やトランシーバーで、クエストのような依頼を受けることもできる。運転免許などはバス停前にいる警官に話しかけて外資で購入できる。

施設は誰かが利用している状況なら、後ろに並んで順番待ちになります。そのため利用時間は一定時間経過するとタイムリミットになる。

イズベルクに施設を攻撃されると火事になる。近づいて○ボタンを押せば木材を消費して修理に取りかかれます。操作は画面に表示される方向キーの上下左右を入力していきます。修理率が100%に達すれば施設は元通りに機能します。

 

感想

3日間プレイしまくった感想は、トゥモローチルドレンとは基本的に作業ゲームになりがちだった。作業感の中にゲームの面白みがもっとあれば・・・と思ったのがぶっちゃけな感想です。
工作台で施設を自分流に配置したいと思っていても、資源は共有化されているし、常に誰かが工作台を使っていることが多いため、人口が多いところではまず無理だと思った。

そのため、あえて過疎の町へ行って基本的な操作などを学ぶことになったが、人口が少ないと作業がすごく辛い・・・。襲来するイズベルクの猛攻で資源は減る一方だし、なかなか町が発展する目処が立たなかった。

また新たにやって来たプレイヤーに荒らされたり、ヘンテコに施設を大量制作されると資源がすぐに無くなり詰みゲーだった。メタルが無くなりやすく入手困難だったので、製品版はもっと調整が必要だと感じた。というか、いくらがんばったとしても、荒らしが1~2人やって来ると町がほぼ壊滅してしまうのが問題だと思うw イズベルクの襲来よりも天敵に値します・・・

 

こういった行為に対して『公式サイトではどうやって対処しているのか?』と疑問に感じたので、シニアPの公式生放送を観察してみたが、荒らしに木っ端微塵に壊滅させられてましたw

どう努力しても復旧は明らかに無理ゲーだった。解体ツールで施設を更地にさせられるし、面白おかしくランチャーで不要なオブジェクトを建てられる。さらに檻のトラップを設置して作業を阻止されるし、こりゃシステムの根本的な部分から修正する必要があると感じた。

トゥモローチルドレンはオンラインじゃなくて、オフラインで一人で遊べる仕様だったら面白かったかもしれない。そこにフレンドを招いて共同作業できるとか。まあ、そこは今更言っても遅いことなのかな・・・。施設の作成や順番待ち、資源収集のバランス、ゲームとしての面白さの追求、プレイヤーに関わるストレスをどう解消していくのかが今後の課題になりそうだった。

自分で制作したゲームをプレイして嫌な想いをするとか、シニアPはどんな気分なんだろうな・・・。平静を装っていたが、ずっと荒らされまくって精神的にキツそうだった。