あれはいつの話だったかな・・・。そう遠くない少し前の頃だが、
元ソニー社員の富田誠次郎氏(58)がニンテンドー3DSの裸眼で立体的に見える技術に対し
特許侵害をしていると米国で任天堂を訴える裁判を起こした。

 富田氏は30年ちかくソニーで働き、退職後には裸眼立体視技術の特許を取得していたようで
デモンストレーションも行っていた。
それに参加していたのが、任天堂社員7人のうち4人が3DSの開発に関わった。

 
 それで富田氏は、任天堂は勝手に許可なしに裸眼3Dの技術を使用して
ニンテンドー3DSを販売したので
要は「こっちは特許を申請してるし金払えよゴルァ!」と言った流れです。

 任天堂の言い分としては、富田氏は会社ではないし、多数ある企業内の
複数いる立体視技術提供者のうちの一人にすぎないだろ?と反論し、
3DSは富田氏の特許のキーである部分を使用していないとも主張していた。
すなわち富田氏を3D技術の売り込み業者の一人として見ていたようだ。

  
 で、この裁判の結果は富田氏が勝利したようで
任天堂に対し3020万ドルの損害賠償を命じる評決が下りました。大体29億円ぐらいです。
富田氏は米国だけではなく、日本でも特許を取得していたようです。

 2011年に訴えを起こしたので2年ぐらい判決がかかった。
ニンテンドー3DSの一番のセールスポイントだった裸眼3D技術だが、
盗用した技術とあらば、任天堂はさぞかし不名誉なことだろうに・・・
29億円の支払いも命じられ、任天堂の雲行きが怪しくなってきたな。

 あくまで個人的な意見だが、任天堂からすればその金額は十分支払える額だが
継続して3DS本体を売り続ける必要がある訳ですから、
その場合は富田氏から特許をお金で借りる手続きをしなきゃ駄目ってことだと思う。
つまり29億円よりもっと支払う義務が出て来ると予想してるが、とんだ重荷になってしまったもんだな~