2014年6月26日に発売したWatch Dogsのレビュー
ユービーアイソフトのWatch Dogs(ウォッチドッグス)の感想。
以下はPS4にてプラチナトロフィーを獲得済みでのレビューです。
- オープンワールドでハッキングで敵を倒せるのがいい
- ステルス+テイクダウンでも攻略できるのがいい
- 雨が降った後の風景などがい
- オンラインに対応している
このゲームは何が凄いのか?というと、あらゆるものをハッキングできるところに尽きる。
スマートフォン一つで、山ほどいる一般市民の個人情報を覗き見たり
お金は市民から銀行口座を盗んで稼げるし、監視カメラや交通信号など□ボタン一つで操作できてしまう。
監視カメラからの映像でハッキングしたりもできるので、とにかく新しいと感じた要素の一つである。
車両で猛スピードで移動中であっても、ハッキングで敵車を事故らせることもできる。
画面に見えていない状況でも、音でピピッ・・・ → ハッキング → 車両の衝突カットシーン
とテンポの良く車両テイクダウンを狙えるのは気分爽快!
欲を言えば監視カメラとハッキングできる物とを、□と△に分けて欲しかったぐらいかな。
戦闘では銃撃戦だけでなく、メタルギアソリッドのように隠れた状態から
テイクダウンで敵を始末できる点がいい。敵にこちらの位置を知られることなく進めれる。
舞台風景などは雨が降った後の道路の水たまりや反射など、
リアリティーがちらほら見えてシカゴを観光している気分を味わえた。
やっぱりオープンワールドならオンラインに対応して欲しいものだが、ウォッチドッグスは対応してます。
PS3とかだと一部のマルチプレイモードに対応していないので、
購入するならPS4やXbox oneなどがいい。確かPC版も全部対応してたかと思います。
- オートセーブ機能+セーブデータが1個しかない
- 似たような内容のサイドクエストが多い
- 一部設定に疑問を感じる
- ○ボタンと×ボタン、決定/キャンセルを逆にして欲しかった
まず残念だったのはオートセーブ機能。
OFFにすることもできず、さらにセーブデータが1個しかない残念仕様。
なので、一度プレイしたメインミッションをもう一度やり直したい場合は修正がきかない。
最悪間違ってニューゲームを選択したり、オートセーブ中に電源を切ってしまうとセーブデータが亡くなる。
サイドクエスト系は似たやつが少し多すぎると思った。
メインミッションのボリュームの少なさを補うための行為だと思うが、
ちょっとだけしか内容が変わらないサイドミッションをたくさん作る必要はない。
それならメインミッションや他のミッションを狭く深く作った方がユーザー側にありがたい話だ。
どうも設定がおかしいと感じたのは、まずはお知らせ系のプロンプトンが少しウザイ。
オンラインをやりたければ自分でマッチングを出すし、
仮にそのプロンプトンに参加承諾をしてもマッチングで待たされるので意味不明だった。
すぐに参加できる分けでもないのなら、いちいちプロンプトンでお知らせが入れる必要はないはずだ。
そもそも初見スタートとリスタートした場合で、敵の配置が変わってしまうのはどうかと思う・・・
それだと最初にプレイして学習したことが無駄になるので、敵の配置に関しては固定にすべきだと思った。
次におかしいと思ったのはカーオンデマンドで、注文した車両がずいぶん遠い位置に配置される件。
そんなに遠い場所に置かれるのなら、側にある車両を奪ったほうが早いだろ?と思うことが多かった。
戦闘においてはサイレンサー付きの武器が強すぎるので、他の銃を使う機会が少なかった。
この辺りはバランス不足だと言わざるを得ないものがある。
○ボタンの決定と×ボタンのキャンセルは、最後まで操作に慣れなかった・・・
海外版ではそれがデフォであるが、国内版においては順序を逆にして提供すべきである。
■総合評価
ウォッチドッグスはGTA5を意識して作られたゲーム。
GTA5のような良作なゲームをガッツリ遊んでしまった後で、ウォッチドッグスをプレイしてしまうと
少し荒削りなゲームに感じてしまうかもしれない・・・
デジタルトリップなど、非現実的なお遊び要素が収録されているのは良かった。
ストーリーに関しては、もう少しボリュームを増やして欲しかったものがある。
ふざけたストーリーは一切無いし、寄り道的なストーリーをもっと増やしても良かったかと思う。
ステルスで攻略できてしまう部分が多いので、オンラインモードも含めて
もう少し戦闘に比重をおいたクソ熱い仕様にして欲しかった。
とはいっても、新規タイトルのオープンワールドでここまで作れるのなら、次回作に期待できるものがある。
UBIはハッキングとステルスのスタイルで遊べる、新しいオープンワールドの形を生み出した。
磨けば光りそうな気がした部分もあるし、ワールドワイドで初週400万本も出荷できたのなら
次回作にはもっと開発費をつぎ込み、さらに良い作品を作れることだろうと思う。
小さい不満はいくつかあったが、日本でこういったゲームをプレイする機会もないし
やはり海外のゲームの作り込みには驚かされるものがありますね。
反省点を活かして次回作に繋げて欲しい作品かな。