どうぶつの森 ハッピーホームデザイナーのタイトル画面

2015年7月30日に発売したどうぶつの森 ハッピーホームデザイナーのレビュー
任天堂が開発したニンテンドー3DSソフトのどうぶつの森 ハッピーホームデザイナーの感想。
速く攻略するプレイと、じっくりコーディネートしながらプレイするパターンに分けて遊んでいるので、
実質どのぐらいやり込んだのか計測不能。

Good評価
  • 家具を0.5間隔で置けて、操作性が上がっているので作りやすい。
  • タッチペンでも操作できるので素早く操作できる。
  • 豊富に家具が追加されるため、自分流に作りこみやすい。
  • いちいち家具に金を消費しなくとも大量におけるようになった。

基本的なゲームの流れは、まず主人公となるプレイヤーがたぬきハウジングという不動産会社に入社して、家作りや接客など基本的なことを学んでいく。子供でも理解しやすいように言葉は少なめで、漢字にルビが振ってある。
一般的なゲームでいうとチュートリアル風にストーリーが進行する。

さまざまな住民の依頼を攻略していけば、ニュータウンに施設を作れるようになる。
施設は全部で10種類あり、全て作ればエンディングを迎える。
エンディング後は、残りの住民の依頼をクリアしたり、リフォームや引っ越しをして家や施設作りをやり込む流れ。
全体的なゲームの流れはシンプルで、スローライフではなく家作りに特化した仕様になっている。

 
とび森とハッピーホームデザイナーと操作性を比較すると、格段に良くなっている。
同じ家具をコピーしてペーストする操作や、家具をまとめて囲んで移動させたり、いらない家具はゴミ箱へ捨てて一時的に保管したりなど、家具を配置するのにストレスなくスムーズに作れるようになっていたのは素晴らしい。
やはり操作性の良さ一つで、ゲームの面白さは変わってくるもんだなと実感した。

家具に関しては序盤は家具が少ないので、シリーズもので統一するといった作り方しかできないが、ストーリーの短いエンディングを迎えた頃には家具が豊富に整っているので、どれを使うか悩みながら作るのが楽しい。
住民が希望している家具と、すでに所持している家具を組み合わせて作る流れです。
家具は多くなりがちなので、キーワード検索や色検索で見つけやすく工夫されている。

 
追加機能などは、通信講座というシステムでゲームコインを消費して学ぶことになる。
どこかしら難しそうに感じるイメージがあるが、ただ説明文章を読めばシステムがアンロックされます。
これにより家具にアレンジを加えてみたり、マイデザインの壁紙を作成してみたり、天井家具を飾ってみたりとやれることの幅が広がる。
家具を配置するにあたって、お金という概念がないので置き放題。クソだるい金稼ぎをやる必要もない。

 

Bad評価
  • 別売りのamiiboカードの購入方法が駄目だと思った。
  • ひたすら家作りでループしてるので浅いシステムに見える。
  • どうぶつ達との交流、ほのぼのとしたものが無い。
  • 似たような希望テーマが多いのが残念。

別売りのamiibo(アミーボ)カードを使ったシステムがあんまり良いとは思わなかった。
作った家や施設に呼んで記念撮影をできたりできるが、それ以外はこちらから指定して住民の依頼をお願いするといった用途しかなく、それに1枚100円を支払うのはどうなんでしょう・・・。

しかも第1弾だけで100種類もあるし、封入されているアミーボカードは3枚入りでランダムなので、自分が欲しいと思ったカードを確実に入手できる訳でもない。アミーボカードが無くとゲームに支障はでないが、SPカードはアミーボカードでしか呼べないため、コンプリートしたい側からするとかなりの金額を支払うことになる。
ソフト発売後はアミーボカードが品薄なため、店に行っても売っていない始末・・・

 
ゲームシステムに関しては、まずストーリーはチュートリアルな感じで進行し、エンディングまでのボリュームが少ないとはいえ、こういった作る系統のゲームにストーリーが深く関与しなくとも楽しめるので支障は感じなかった。
ただ、どうぶつの森シリーズにあったスローライフ系に期待できるものはなく、またイベント的なものが用意されている訳でもない。なのでひたすら家ばかり作っているゲームになっていたのが残念である。もう少しクリエイト以外の遊びを盛り込むべきだ。これではライトユーザーがプレイして、飽きがくるのが早いゲームになってしまうだろう。

また、似たようなテーマが多いのも残念な要素の一つだった。
例えば施設作りで飲食店を作れといわれて作ったが、住民の依頼でもファーストフードの部屋にしてくれと頼まれて、施設でそれぽいやつ作っただろ・・・と思ってしまった。

 
総合評価
初めは何かと面白いと思いながら作ってはいたものの、長いこと遊んでいると任天堂のソフトの割には、通信要素となるものはSNSなどに画像投稿ができるシステムくらいだったのが物足りなかった。2015年9月には他プレイヤーが作成した家に訪れることができるツクッターという機能が導入されるが、そんなの初めから入れておくべき機能だったのでは?と思うばかりです。

つまり中途半端なゲームの売り方をしてしまった感が印象に残る。
将来的にあれこれ機能が追加されて良ソフトになる可能性もありますが、現状では良いソフトとは言い難いものがあるので、どうぶつの森シリーズは出せば売れるといった売り方をしてしまった印象を受けたので虚しい。

 
何かを作るのが好きな方においても、今の仕様だとエンドレスに家作りをするゲームなので何か作業ゲーを感じて全員分の部屋を作るとは思えない。
ツクッターの仕様が導入されたとしても長く続ける人はどのぐらいいるのだろう・・・。
WiiUのアミーボフェスティバルと連動させることで、どういった意図か分からないが、それで息の長い根強いユーザーが生まれてくるんだろうか?

ハッピーホームデザイナーはスピンオフ作品とはいえ、本作に負けないくらいの要素があれば良かったと思うばかりだが、家作りをして画像投稿して楽しむゲームなので、万人向けのソフトとはいってもある程度人を選びそうな気がするゲームかな。