小島秀夫監督は何でコナミ辞めたの?

コジマプロダクションのロゴ

小島プロダクションについて

先日、新作のDEATH STRANDING(デスストランディング)が発表されました。
コナミのひと騒動があった後、2015年12月16日にコジマプロダクションを設立。
それまではいろいろと不可解なことが起こり、「小島監督ってコナミ辞めたの?
あれって何だったの?」「あの騒動わけわかめだよね…」な人のために軽くまとめてみました。


まずはアレだ。初めに不可解な出来事が起こったのは、
コナミの公式サイトから小島プロダクションのロゴなど、特定の箇所だけ削除されて、
メタルギアソリッドの公式ツイッターが別のアカウントへ移行したことだ。


何でそんなことをする必要があるんだ?」と、世界中で疑問が巻き起こった。
小島監督はコナミからクビにされたんじゃねーの?」と憶測が飛び交い、
詳しい原因は知られていなかった。


■当時の小島プロダクションの様子
P.T.のノーマン・リーダス

▲P.T.のエンディングで登場したノーマン・リーダス氏

当時は2015年9月2日にメタルギアソリッド5:ファントムペインの発売、
2014年8月14日にはFOXエンジンで制作した、サイレントヒルシリーズの新作である
『Silent Hills』のP.T.(プレアブル・ティザー)を小島プロダクションが制作して無料配信した。
反響は良かったものの、コナミの経営方針によりSilent Hillsの制作が中止。


小島監督はメタルギアソリッド5完成後、コナミを独立する流れになった。
Silent Hillsの制作が中止したことで、PlayStation StoreではP.T.はもう配布していない。
P.T.を最後まで攻略すると、俳優のノーマン・リーダスをモデルとした3Dキャラクターが
少しだけ登場するカットシーンを見れました。


小島プロダクションは解散させられていた!

2015年7月11日にはメタルギアソリッドのスネークの声優・大塚明夫氏が、
自身のツイッターでコジプロが解散させられてしまったことをつぶやいた。
それによりコナミは、世界中のメタルギアや小島ファンからSNSで叩かれて炎上した。



一方、小島監督はコナミを退社したとの報道もあったが、
コナミの意見では退社したのではなく、メタルギア5を作り終えて長期休暇中であると否定してた。


で、「結局どっちなんだ?」と思われていたが、The Game Awards 2015ではメタルギア5が賞を受賞。
しかし小島監督は出席しなかった。正確には出席できなかったのかもしれない。


司会をしてた人が、コナミ側が授賞式への出席を許可しないように通達したようで、
世間では小島監督がコナミに妨害されたと認知された。
結局は英語版スネークの声優が、代わりに賞を代理で受け取ってました。



新会社『コジマプロダクション』を設立

小島監督は今後も生涯現役で、物創りを続ける意思を見せる

ギスギスした何かを感じる分けだが、再びコナミが「Fuck Konami」と叩かれて見事に炎上!
2015年12月16日には、小島監督が新会社『コジマプロダクション』を発表。
コナミの言い分では、契約期間が満了にて小島監督は退社したのだという。


■コナミ騒動を読み解く

この騒動はコナミ側が明確に公表しなかったため、
どういった経緯でこのような事態になったのかはハッキリしないが、
あくまで個人的な意見では『コナミ側が切り捨てた』のだと認識している。


メタルギアシリーズといえば、全世界で5000万本ぐらい売れたゲーム。
それなのに切り捨てたとは辻褄が合わないと感じてしまうが、
好評ならコナミ側も新たに契約を結んだはず。
それをしなかったということは、つまりそういうことなんだと思う。


おそらくFOXエンジンのアップデートやら、メタルギアの制作費に莫大に開発費を注いで、
「コナミ側は不満を感じてやってられっかよ!」となったのだと想像している。
小島プロダクション側はジャブジャブ金を使っても痛手は負わなかっただろうし、
好き勝手にゲームを開発できた。


近年のCS開発といえばハイリスク・ハイリターンな印象があるが、
日本では低開発費のスマホゲームが流行っている状況。
ひと山当てれば任天堂の株価が揺らぐほどの売り上げになる。
そしてコナミ側はスマホゲームの開発に舵を切ったのだろう。


桃鉄のさくまあきら氏が、CSで新作を発売しようとしてたのにコナミに握り潰されたと
怒りのツイートをしていたり、ラブプラス開発者の内田明理シニアプロデューサーや
ミノ☆タロー氏もコナミを退社したことで、コナミの経営方針が変わったのだと推測できる。



コジマプロダクションが、コナミにライセンス料を支払って
新作のメタルギアシリーズを作れば良くね?といった方向性もあるが、
コジマプロダクション側は現時点でコナミと契約を交わして
ゲーム開発を行う予定はないのだとか。


なんか小島監督に関しては起業して、結果あれで良かったのかなと思えるところが少しある。
自分がやりたいことを求めるのであれば、
企業の言いなりになっていては良い物創りができるとは思えない。


自由な冒険を求めれば、ある程度リスクを背負う必要があるけれども、
人の顔色を確認しながら万人受けしそうなゲームを作る必要もない。
なんか、それってクリエイター側も幸せが得られる道を選んだ気もするかな~


コジマプロダクション設立の経緯

IGNがコジマプロダクションに潜入したようです。
小島監督、アートディレクター新川氏、ライター矢野氏、プロデューサー・バンス氏インタビュー動画。
コジプロの会社にはカフェがあるらしい。見た感じまだそれほど大きな会社でもないが、
そっちの方が意見が通りやすいので、創りやすさがありそう。



最新のテクノロジーを求めてDECIMAエンジンに辿り着く

ゲリラゲームズが使用しているDECIMA(デシマ)エンジンを採用

コジマプロダクションを設立して、SCE(現在はSIE)と提携を結んだことを動画で発表してたが、
小島監督はコナミ騒動のときは世界旅行に出かけていた。
「一体何をやっていたのか?」というと、フォトリアルなゲームエンジンを求めて、
世界各地のスタジオを巡り、クリエイターと会っていた。


コナミにライセンス料を払って、FOXエンジンを使わせてもらうという方法しなかったのか?
と疑問に思ったが、おそらくコナミとは関わる気はないのだろう。
最終的にはSIEの子会社『ゲリラゲームズ』に辿り着き、DECIMA(デシマ)エンジン
使うことになった。ゲリラゲームズは最近ではHorizon Zero Dawnを作ってた会社です。


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ソニーと組んだ理由

小島監督曰く、プロジェクトへの出資がソニー1社だけだと危ないのではないか?
と言う人もいるが、むしろシンプルなほうが余計な横槍が入らずにやりやすい。
商業主義と作家性の両方という点で、望ましい関係だと思っている。


それにソニーファンだし、仕事でも長い間いっしょにやってきた信頼関係もある。
プレステの市場と自分の作家性との相性もいい。
また新しいものを作ろうとしている僕らのことを理解してくれていること、それが最も大きい。



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