コジマプロダクションのルーデンスくんのロゴムービーの公開

コジプロのマスコットキャラクターのルーデンス君について

コジマプロダクションを設立後、会社のマスコットキャラクター
ルーデンス』が公開されましたが、ルーデンスのロゴムービーが公開されました。


ルーデンスの意味は『遊んでいる・遊ぶ人』だそうです。
呼び方は「ルーデンスくん」と呼んでいる。
宇宙服の服装(船外活動・EVAクリエイティブ服)で、顔はガイコツ。
あれはフェイスマスクで中の人はちゃんといます。


ちなみにホライゾンゼロドーンではアイテムアイコンにて、
ルーデンスのロゴ画像のシルエットが見られ、イースターエッグの一つになっている。


他にもデスストランディングに関連したような手錠のアイコンなどもあるが、
当初はあまりにもホライゾンゼロドーンにイースターエッグを入れ過ぎて、
ゲリラゲームズのデザイナーチームが叱られたとかw



【コミコン2016】小島秀夫トークショーでのルーデンス制作話

アメリカで開催されたサンディエゴ・COMIC-CON 2016では、
小島監督がルーデンス制作についてのトークショーを行ってました。


ルーデンスとは一体何なのか?

コジマプロダクションのロゴ
小島:

コジマプロダクションがどういう集団であるかというのを分かってもらうために、
考えたのがホモ・ルーデンスというキャラクターです。
最先端のテクノロジーとかを使って、未知なるところに遊びを届けに行くっていうコンセプト。


オランダの歴史学者ホイジンガが、ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)という提唱してるんですけど、
僕らはホモサピエンスですけれども、ホモ・ルーデンスって道具を使ったりする人という
ことなんですけど、人の進化というのは遊びがあってこそ人が進化する。


で、最先端のテクノロジーを持って、どんどん遊びを広げていくという、
そういう人でありたいし、そういう人達と一緒に繋がりたいという想いがあって、
ホモサピエンスって、むしろ『From Sapiens to Ludens』というコンセプトで、
このマークをまず考えました。


まずコンセプトを立てて、新ちゃん(新川洋司氏)にオファーしたのは宇宙服
どんな環境でも入って行ける装備。しかもシルエット的には、中世のナイトにも見えますし、
一応僕らは侍、侍の末裔なので、侍にも見えるようなシルエットを新ちゃんに最初お願いしました。



ルーデンスの制作話

ルーデンスの設定資料part1
小島:

初出しなんですけども、左のやつが最初に新ちゃんがあげてきたやつで、
これがあまりにも戦う人に見えるんです。


もっと宇宙服というか・・・基本は『EVAスーツ』と呼んでますけど船外活動捜索スーツ。
そういった物に見えるものと、甲冑をちょっとブレンドした形にしてくれと、
新ちゃんとキャッチボールをした。
右のやつはロボットに見えるんで、人が入っているように見えないといけない。


ルーデンスの設定資料part2
小島:

次の左のやつはちょっと宇宙服すぎる。
それで頭の形が結構気に入ってるというか、中世ぽくてしかもドームになっている。
生命維持装置というか、ランドセルを作ると宇宙服に見える。
どんな空間、どんな次元でも入って行くということで、ああいう形に変化しました。


ルーデンスのロゴの設定資料
小島:

次はロゴですね。いろいろありますけど会社のロゴとしましては、
あんまりよろしくないんですけどガイコツなんで(笑)
でも、まぁカッコよく見せたいということで。


ルーデンスの設定資料part3
小島:

これが最終項の設定ですね。オレンジの丸いものがあると思うんですけども、
なんかテクノロジー的にアイコンみたいなのが欲しかった。
僕チューリングが好きで、チューリングマシンの回転するコンピューターの
ギミックみたいなものを意図的に入れてます。


僕らが遊びを届けるということで最初剣を持ってましたけど、やっぱ剣じゃないので、
スピアみたく見えるんですけど、実はあれをポンッ!とすると旗が出てきて
コジプロのマークがたなびくという設定です。


ルーデンスの設定資料part4
小島:

これは中です。ロボットじゃなくて、中に人が入いり、
ガイコツ状のものは日本の甲冑で着けるものがあるんですけど、それのガイコツなんです。


ルーデンスの設定資料part5
小島:

これはバックパック。


ルーデンスの設定資料part6
小島:

これ皆さんご存知ですよね。設定を元にモデリングしたやつです。
12月に会社立ち上げたときは4人しかいなかったんで、新ちゃんと僕でキャッチボールをして
ロゴは作ったんですけど、モデリングする人がいなかったんで、
日本の非常に有名なCGスタジオに発注しました。


で、あまり出来がよろしくなかったので、引き上げてウチで作ったのがこのモデルです(笑)
丁度たまたま日本映画『ガメラ』のティザーが去年あって、
それをやってた若いモデラーが入りたいということで、
コジプロに参加したので、彼にモデリングをやってもらいました。


だから、このモデルは結構かかってますよ。二ヶ月くらい。まぁ一人でやってますから。
これ昨日ノーマンに聞かれたんですけど、「これ俺が着てたやつか?」と。
そうじゃないです。それとは関係なくて、あくまでコジプロのアイコン。


顔はもともと僕を3Dキャプチャーしたやつなんですけども、中に入ってる人ね。
一月末にマーク・サニーさんと一緒にいろんなスタジオを周ったときに、
ソニーさんのCGスタジオのサンディエゴスタジオに行って、
そこで実験的に3Dスキャンを僕やってもらって、そのデータの元を使ってます。


で、スタッフのところに行くと、僕の顔がそのまま出てるんで、
あまりにも気持ち悪いんで「直せ!」ってことで、かなり修正を加えたのがコレ(笑)
わざと僕の顔を出してるんですよ。


ほんとは一月ぐらいにCGスタジオに頼んだんですけど、
あまり僕らの思っているものじゃなかったんで引き上げて、
E3ティザーが終わってから作りました。一ヶ月ちょっとかな。
本当はE3ティザーの前に、これを作るはずだったんですけど。



ルーデンスのロゴムービーの制作話

ルーデンスのロゴムービーの制作話part1
小島:

まず海底みたいなところを歩いてる。それでルーデンスが踏むと足跡が出る。
これはアポロのオマージュです。新天地に一歩残すみたいな。
本当はあの足跡が三葉虫になって、動き出して進化していくということも言ったんですけど、
そんな時間ありません。」と言われた(笑)


ルーデンスのロゴムービーの制作話part2
小島:

それで海のようなところを歩いていて、まぁ海でも何でもいいんですけど、
人があまり行かないような深海のイメージ。そこに遊びを届けに行くということですね。
それで何者かが巨大なものが、前を「バー」っと通過する。
ルーデンスがスイッチを切り替えると、海中だと思っていたところが宇宙のどこかの惑星である。


ルーデンスのロゴムービーの制作話part3
小島:

スピアを「ポンッ!」とやると旗が出て、クジラがブリーチングする。
それも現実なのか、VRなのか分からない感じで。
で、最初に通ってた何者かも、ルーデンスの槍のひと突きで、遊び心でブリーチングしている。
「まぁ、あの世界の遊びを届けました。」みたいな。


ロゴムービーなんで目立ってはいけないんですよ。
本編に影響を与えないように。本当ならこれがロゴムービーじゃなかったら、
もっと濃いものにしたんですけど。このぐらいの感じです。



ルーデンスくんの感想

感想

ルーデンスと会社のロゴを作るにしても、結構な時間かけてるんだな…。
いろんな所へ、新しい遊びを届けるキャラクターってのがポイントといったところか。
「人は遊びなくして進化を遂げられるのか?」と考えると、
当たり前になってるから普段は思わないけど、確かに遊ぶことの重要性はありそうだ。


当初3Dモデリングはどこの会社に任せたのか気になるが、
やっぱそういうものって、他社にやらせるよりも、自社で作るもんだと思うなぁ。
他社に任せると、仏作って魂入れずみたいな感じになるだろ。
その都度、想いや要望を挟めないとなると、納得できる作品なんか完成する分けないしね。


足跡から三葉虫の案だと、なんか『もののけ姫』みたいな印象を受けるなぁ…。
三葉虫を進化させると、ルーデンスのキャラクターよりも、三葉虫が脚光を浴びて
会社のキャラクターみたく思われがちになりそうだし、キャラ1人で良かった気がする。
いろんな要素を混ぜると、ルーデンスがキャラ立ちするとは思えないしね。


でもってロゴ画像は、最初観たときに「ちょんまげ?」と思っていたので、
侍のちょんまげでシックリきたわw
それからコジマプロダクションの会社の公式サイトがリニューアルされてました。

公式サイト:http://www.kojimaproductions.jp/



最終更新日:

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