龍が如く極2のプラチナトロフィー獲得画像

2017年12月7日に発売した龍が如く極2のレビュー
龍が如く極2の開発はセガゲームス。極2は龍が如く2のリメイク+追加要素で販売されたゲームです。ハードはPS4専用ソフトで販売。以下はプラチナトロフィー獲得したうえでの感想です。
 

龍が如く極2の良い評価

良い評価
  • ドラゴンエンジンで蒼天堀の街並みも綺麗になった。
  • 懐かしのキャラクターが登場してシックリときた。
  • 久々に郷田龍司が観れて良かった気がした・・・
  • 金稼ぎやレベル上げなど、マンネリの面倒くさい要素を省いた感。
  • クランクリエイターのシナリオとか。
  • 龍が如く6と比較するとやや改善されてきたのかな・・・
  • 全体的に遊びの要素は盛沢山!

懐かしさもあれば、いつもの龍が如くと思える内容

龍が如く極2の街でのバトル画像

全体的に龍が如く極2は、フルリメイクに新しい要素というか、ミニゲーム風の尺のサイズのものを追加していった感じの内容です。モデリングなども龍が如く極2用に作り直されているので、より細かな表情だったり、PS2ではやかましい猿役だった狭山薫も「なんか美人になったような気がするw」と感じられるほど、グラフィック面に関してはだいぶ強化されました。

リメイクとはいえ、キャラクターのモデリングなんかは大部分は作り直したかと思う。さらに新しい俳優を加えるなど、新たらしい要素は僅かながらあります。
 

狭山薫

郷田龍司なんかはスピンオフ作品で登場しても、龍が如くof the end以外はちょい役でしか登場しないので、あまり強く残る印象はなかったが、今回はそれなりに出番は多い。もともと華があったキャラだったが、大柄ながらも流暢な関西弁で巧みに話すキャバレーグランドでのシーンは、改めて眺めてもやっぱ面白いなと。話術巧みな話のやり取りはヤクザらしいですね~

その他、龍が如く0で登場したマキムラマコトや、水商売アイランドのユキなど懐かしい面々も登場する。そもそも彼女らは龍が如く0降は一体何をやっていたのか? 真島吾朗にしてもグランドキャバレーを辞めて彼女らとの付き合いはなかったのか?など、考えればいくつか疑問に思うようなところが描かれていた。

山形や陽田のような小役にすぎないキャラクターも軽く登場したりと、なんとなく気になる部分も含まれてあった。なので龍が如く0を遊んでいたプレイヤーにとっては、ニヤリとする場面がいくつかあったかと思う。
 

かなり長く遊べるボリューム

地下闘技場の選手の画像

当サイトはプラチナトロフィーをゲットするだけでなく、例えば将棋の試練突破の全攻略だったりとか、UFOキャッチャーで景品を全種類取ってみたりだとか、トロフィーコンプリートや達成目録に関与しない部分まで攻略してみたが、全部含めて遊ぶと結構なボリュームになります。

闘技場にしても登場する選手の数が多すぎて、逆に全員登場させるのが難しくすらなっていた。さらに敵を全滅させていく用心棒ミッションが加えれられたり、龍が如く0からあった水商売アイランド、龍が如く6からあったクランクリエイターなど、ミニゲーム風の要素が盛沢山なのでそれらを含めて、尚且つサブストーリーも存在しているので「長い!」という印象がある。
 

真島建設のクランクリエイターの勝利画面

龍が如く5がもっともボリュームが多く感じられたが、龍が如く極2と比較すると「一体どちらが多いんだろ?」と感じた部分もあった。龍が如く極2はミニゲームの数というか、一つのミニゲームにかけるプレイ時間は長め。

シナリオで面白かったのは新・クランクリエイターのプロレスラー達の滑舌の悪さや、モテる秘訣の「さしすせそ」とか日常の他愛もない会話が笑えた。この辺の良い意味でのくだらなさとかが龍が如くぽさを感じるなと。
 

龍が如く極2の悪い評価

悪い評価
  • 全体的に使いまわしが多く、新しさが少ない。
  • サブストーリーや真島編ストーリーが薄っぺらい。
  • クランクリエイターとか1プレイにかかる時間が長い。
  • 4・5章はやることが多すぎて疲れた・・・
  • 龍0や極と比較すると、バトルがもっさりして爽快感やテクニック感が少ない。
  • ゲームバランスにいくつか疑問を感じる。

ドラゴンエンジンになってからのバトルに対する不満

バトル全般があまり面白くない・・・。龍が如く0のような俊敏に相手の動きを回避してコンボを叩き込んだり、カウンター回避で相手の背中側をとってコンボや溜め攻撃を混ぜて叩き込んだり、すかさず追い打ちにヒートアクション!とか、龍が如く0の動画のようなそういった白熱のバトル展開はもう無理なのかなと思った。

全体的に動きがモッサリしていて、敵のガードも硬く、あの仕様だと武器で攻撃した方が手っ取り早いだけのシステムだと思う。真島吾朗のバトルにしても、初撃を当てるまでが難しくなっている。また60フレームでもないので、全体的に退化したような感じすらも受ける。

顔にしっかり当たるとか変なこだわりを設けたばかりにあんな動きなんだとしたら、リアルを取るよりは、アクション性を取った龍が如く0や龍が如く極のバトル仕様の方が良かった。
路上武器にしても、一度ダウンすると手から離れるし、それを再度拾うのも面倒くさい。拾っている最中に敵からまた攻撃されたりすると「イラッ!」ときます。
 

龍が如くシリーズの総まとめ版みたいなゲームかな~

新・水商売アイランドの接客画像

真島編のストーリーは「まあ、おまけ程度だな」と感じられるほど短いボリュームで、もう少し植松彰信と真島吾朗の抗争の部分を描けたのではのないのか?と思うばかりだ。植松彰信が消えれば、「黒幕は残りのアイツしかいないんじゃ・・・」と簡単に先が読めてしまう展開は薄っぺらい。ボリュームの薄っぺらい部分はエンカウントボスを混ぜて、ごまかした感が見てとれる内容だったかと思うw

クランクリエイターは1試合に8~10分とか時間かかりすぎて苦痛だった。しかも負けたりすると得られるものが少なく、真島建設の従業員を育てるまで一苦労といった感じだな。ただ水商売アイランドにしても工夫が足りないと感じたのは、すでに水商売アイランドもクランクリエイターも最後まで攻略済みなのに対して、新たな従業員やキャストが加わっても、全く使う機会がないのはゲームバランス的にどうなんだろう?

新・クランクリエイターのバトル風景

せめてこのミッションはコモンクラスだけで組んでプレイできるとか条件を設ければ、「SRの従業員以外はお払い箱」ということもなりにくかったのでは?と。何か工夫の足りなさを感じたところがあった。せっかく集めても上位の従業員やキャストがいればそれまでというか、必要無い感じなんです。

用心棒ミッションもハードやレジェンドまで用意されており、さすがに難易度ハードだけでいいと思った。しかも古牧の修行を受ける前にプレイできるとか、第5章の時点で亜門たちと戦うとは思っていなかった。というか第5章でクリアするには食事による作業的なレベル上げは必須だろうし、仕方なく第5章で最強クラスに能力アップしたがために、それ以降のバトルは歯応えが無くつまらないものになってしまった。せめて第16章ぐらいに用心棒ミッションをプレイできるようにすべきだと思う。

あとサブストーリーの『サブストーリーファインダー』は、アメリカン野球とか白婆のメールで発生するサブストーリーが表示されていなかったり、また西公園にまだ入れもしないのにアイコンが表示されてたりとか不親切なシステムに思えた。
 

総合評価

龍が如く極2のチンピラとのバトル画像

龍が如く極2を振り返ると、過去シリーズにあったゲームをそのまま持って来て、ストーリー部分だけを差し替えたような感じです。なので水商売アイランドやクランクリエイターなどは基本的にやることはあまり変化がなく、過去作を改めてプレイしたような印象だった。また特別新しい要素といえば「コレ!」といったものもなく、全体的に考えると新シリーズも発表しているので、龍が如く極2とは見納め版なのかもしれない。

ただ龍が如く極2の売れ行きとかを察すると、やっぱリメイクにはあんま期待されてないことが分かった。それならスピンオフ作品とか新作やった方が絶対面白いと思うし、今作はビジネスのために製作した作品感が強かったので、そこに従来のファンが付いて来なかった部分は大いに反省すべき点だと思う。おそらくは龍が如く極の出来栄えをプレイし、「極2は期待できない」と購入しなかった層は感じたんだと思う。

新シリーズはこれまでとは違った味で勝負に来るのか、また「従来の龍が如くだな」と言われて終わるだけの作品なのか、いろいろと気なるな~
個人的には安定路線や守りに入るような作り方だけはやらないで欲しいかなと。やっぱ尖ってこそ看板タイトルじゃないですか。