Horizon Zero Dawn(ホライゾンゼロドーン)

2017年3月2日に発売したHorizon Zero Dawnのレビュー
Horizon Zero Dawn(ホライゾンゼロドーン)の開発はキルゾーンシリーズなどを制作していたゲリラゲームズ、販売はSIEです。ハードはPS4専用ソフトで発売されました。尚、海外版は2月28日に発売された。以下はプラチナトロフィー獲得したうえでの感想です。
 

ホライゾンゼロドーンの良い評価

良い評価
  • 全体的に遊びやすい
  • クオリティが高い、画質が良い
  • 戦略的な立ち回り・幅はそこまで複雑でもない
  • 個性的なサイドクエスト、サブクエスト
  • フォトモードで自由にスクリーンショットを撮影できる

 

全体的に遊びやすいライト向けオープンワールド

オープンワールドと言えば、無駄に広くて意味の無いフィールドが多くて、移動するのがダルいゲームもあるが、Horizon Zero Dawnは丁度いい広さのオープンワールドだった。決してオープンワールドの中では広いほうではないが、適度な広さがあり、意味の無い地域はそれほどなかった。

風景は基本的に大自然が広がり、過去に栄えていた都市は廃墟と化した建物が見られる。光の表現やグラフィックはリアルなもので、4K出力も対応している。当サイトは普通のテレビでゲームをプレイしたので、4Kテレビでプレイするとどれほどの高画質かは不明だが、一般のテレビでも画質の良さは十分感じ取れるクオリティでした。


ホライゾンゼロドーンの風景

オープンワールドといえば、ゲームを快適に動かすためにテクスチャをショボくしたり、フレーム数を落としたりと、何かと制限したりするもんだが、そういったものが感じとれないほどよくできている。風景から感じ取れるのは圧巻美であり、大胆に夕日に染まるオレンジ色の光源色を使ってみたりと見た目も美しい。

セーブデータの保存は『たき火』で、任意によるセーブとオートセーブがあり、ファストトラベルができるスポットでもある。移動が面倒な場合は豊富に設置されている、たき火ポイントへワープすればいいだけなので、移動の面倒くささは特に感じなかった。

クオリティの高い機械獣

機械獣の数は決して多くはないが、パーツがいくつも体についており、それを部位破壊することで、その攻撃を使えなくしたり、防御力を低下させたり、武器切断したパーツを拾って主人公のアーロイが武器として使うこともできる。そういったハンティングゲームに必要そうな要素を取り入れつつ、オープンワールドゲームとして成立していたのが良かった。

サンダージョーのレッドモウ

武器の種類は多くはないが扱い方次第で戦いやすくなる

武器は槍、スリング、弓、キャスター、ラトラーしかないが、敵に応じて有効な戦い方を自分で編み出せるのが良かった。ただ基本的には遠くから弓やスリングで射撃したり、罠を事前に張っておいて敵をそこに誘導させて倒すのが基本になってくる。近接攻撃は槍しかないので味気ない部分もあるが、スニークキルなどもできるのでそこまで気にならなかった。

また武器とは違うが、機械獣をオーバーライド(ハッキング)して味方につけたり、騎乗してフィールドを移動したりもできます。オーバーライドして敵同士を戦わせたりもできるので、場合によっては何も攻撃しなくとも勝手に倒してくれたりもする。
 

武器メニュー

武器や衣装は改造して強化できるが、正確には改造するというよりは、ステータスや攻撃属性が上がるアタッチメントを取り付けて強化する感じです。あるスキルを習得すれば自由に取り付け、取り外しもできるため、どの武器に何を取り付けて強化してみようといった自由度はある。ただある程度強い付け方を考えるとパターン化するとは思う。

機械獣は最初は強く感じられるが、戦い方によってはすごく楽に倒せることもある。ホライゾンゼロドーンの魅力を考えると、やはりこの辺りがもっとも特徴的な部分と言える。どうやって倒したら良いのか考える過程が面白かった。

メインクエストだけに限らず、サイド・サブクエストにも短いストーリーがある

ホライゾンのクエスト

ストーリーはオープンワールドによくあるクエスト制で物語が進行していく。クエストの種類はメインクエスト、サイドクエスト、サブクエスト、山賊の野営地、トールネック、狩場、機械炉、穢れ地帯、チュートリアルと豊富に用意されている。

中でもサイドクエストやサブクエストは似たような種類ですが、メインクエストのように小さいストーリーがそれぞれ用意されていて中身のある内容でした。ただ単にお使い系だけで終わる内容ではなく、それぞれのストーリーとして成立している。

他のクエストはサイド・サブクエストとは被らない内容のタイプが用意されてます。他にはクエストとは異なり、オープンワールドによくあるトロフィー絡みの収集要素なども用意されてます。

収集要素はかなり面倒くさいタイプではなく、商人から地図を購入すると大まかな位置が表示されるので、結構簡単にコンプリートできる内容だった。1日あれば全部コンプリートできるくらいの手軽さです。

■クエストの種類
  • 山賊の野営地:山賊の要塞にいる敵を全滅させる
  • 穢れ地帯:あるエリアにいる穢れた機械獣を全滅させる
  • 狩場:ある条件のお題を達成させる
  • トールネック:機械獣をオーバーライドするとマップの見える領域が広がる
  • 機械炉:オーバーライドできる機械獣の種類が増える
  • チュートリアル:入手した武器でお題を達成させる

■収集要素の種類

 

ホライゾンゼロドーンの悪い評価

悪い評価
  • レベルが上がるのが速すぎる
  • アイテムソートが無い
  • ベッドで休んで朝・夜と時間帯を任意で変えれない
  • 機械獣の種類が少ない
  • アイコンの意味が一部分からなかった
  • 親切すぎる案内マーカーなどがゲームとして微妙
  • L3ダッシュとか嫌だった

 

何かしら不便な部分はある

このシステムはなぜ導入しなかったのだろう?と疑問に思ったのは、武器やアイテムのソート機能。入手した順番から並ぶだけで、任意でソートできる感じでもなかったので不便だった。商人からアイテムを購入するにしても連続で購入できなかったが、それはアップデートで解消されたので、システム的な不便さは今後アップデートで解消してくれるかもしれない。

それとシンプルな内容だが、朝と夜を入れ替えることができなかった。夜だとエイムする際に暗くてよく見えないので、放置プレイをして朝の時間帯に切り替えてプレイすることがありました。ベッドで寝るかして時間帯を変えれる機能が欲しかった。

フィールドでのダッシュは、引っかかるポイントで足を取られるとダッシュ機能が切れるのも嫌だった。もっともL3ではなくて、他に割り当てる所がなかったのかと。何度も左スティックを押し込むのが感覚的に遊びにくい。

Horizon Zero Dawnのアイテム入手

ゲームバランスはライト向けの設定かな?

レベルに関しては、クエストを6~7割ぐらい攻略するとレベルキャップに到達するほどの速さです。クエスト達成で得られる経験値数が多すぎるため、レベルキャップに到達するのが速すぎる。スキルも楽に全部習得できてしまうし、もう少し経験値を少なく見積もる必要があったと思う。

色変えバージョンの禍ツ機なども用意されているが、機械獣の数はやや足りないと感じた。ボス専用の機械獣がいる分けでもないので、何かしら中盤以降は物足りなさを感じます。クエストの攻略しやすさを考えると、もう少し敵を強くしても良かったのでは?と思うところがあった。
 

総合評価

ホライゾンゼロドーンでプラチナトロフィー獲得の画像

全体的にただただ面白かった。一言でいえば傑作ソフトだった。もしオンライン要素も対応してれば神ゲーだったかもしれない。FF15にはこういった要素を期待していた訳だが、Horizon Zero Dawnにはきちんと収まっていたので好評価である。

洋ゲー食わず嫌いとは言わず、PS4を所持しているならオススメできるゲームかと思います。個人的にはクリアするのが簡単すぎたので、「もっと難易度上げろ! 親切すぎる目的地マーカーとかイラネー」と言った感じです。

メディアに限らず世界の一般のレビュー評価も高かったので、世界的に見ても面白いゲームの部類に入るゲームだったのだろう。二週間で世界で260万本以上売れたそうです。ストーリーは少しありきたりな内容だったが、キルゾーンを作ってた頃のゲリラゲームズとは全く異なり、手に合う操作性と遊びやすさはよく考えて作った作品だなと感じた。