【PlayStation Live From E3 2018】デスストランディングのインタビュー
日本時間で2018年6月14日に、小島秀夫監督とゲリラゲームズのハーマン・ハルスト氏が、
インタビューイベントを行ってました。
第4弾のティザートレイラーについても軽く解説し、制作の様子を語ってました。
第4弾のトレイラーについて
今回のトレイラーは、ゲームプレイ画面をお見せするのと、
これまでの世界観・ストーリーのちょっと一部の謎解き、答え合わせをするというのと、
ヒロイン2人の女性キャラクターを紹介するというのがテーマになっています。
今までのヒーローというのは、全部エリートなんです。
あるいは神か王子様など特別な人なんですけど、
もしくは公の役人というか警察官とか軍人です。
でも、サムはどちらかというとブルーカラーですね。
あの肉体と精神力で世界を救うというか。
なのでコスチュームも装備も、今までのヒーローとは少し違う作りをしてます。
レア・セドゥさんもリンゼイ・ワグナーさんも大好きな女優さんですし、
とくにリンゼイさんは僕にとって特別な存在だったんで、
まず仕事の出演を受けてくれるかというのが、僕の一つの大きな壁でした。
一緒に仕事ができて光栄ですし、レアさんもリンゼイさんも素晴らしい方で、
凄い女優さんであると同時に、人間的にも素晴らしい方で、
聡明でキュートで、一緒に仕事できて非常に嬉しいですし、
良い関係でゲーム作りができてます。
デスストランディングの制作について
詳しくは言えませんけど、ゲームのメカニズムですが、
ただ歩いているだけに見えますけど、プレイすると全然違うゲームなのが分かると思います。
予期していなかったというよりも、一緒にゲームを紡いでいる感じがします。
当然予定してたものもありますし、彼女が加わって微調整をしていることも、
当然他の女優さんも男優さんも一緒ですけども、
一緒にリンゼイさんとデスストランディングを良い方向に導くようなことをやってます。
リンゼイさんが最後にトレイラーで出てきましたけど、
若いリンゼイさんをCGで作ってるんですけど、
リンゼイさんを3DスキャンしてCGで若くしてます。
それを観たノーマンもマッツが、「俺も若くしてくれ」と言ってる(笑)
僕は音楽しているとは知らなかったですけど、SILENTT POETS(サイレント・ポエツ)さんとは、
たまたま知り合いの知り合いだったんですよ。
2月か3月に新しいアルバムが出たのをいただいて、聞いたら1曲目がトレイラーで
使用している曲なんですけど、サムが荒野を歩いてる映像が出てきたんです。
その音楽ありきのトレイラーですね。
音楽とデシマエンジンがあっての、今回のトレイラー。
ノーマルの全身3Dスキャンは結構前にやったんですよ。
ノーマルはいろんな有名なタトゥーをしてるんで、なるべく再現したいということで再現してました。
それで今年になってからパフォーマンス・キャプチャーが何回かあったんですけど、
その時にノーマンが新しいタトゥーをしたんで、「入れてくれる?」みたいな。
もともとこのシーンでは、手の甲のタトゥーが無いシーンで、
どちらかというとカット的には手の甲よりも、
向こうにある写真に意識がいくようなカットなんです。
あとからタトゥーを入れたんで、皆さんは手の甲に目が行くと思います。
新しいゲーム性と、新しいゲームのやり方にチャレンジしてます。
当然今まで通りのゲームプレイもできますけど、ちょっと新しいチャレンジをしてるので、
そこを期待していただければと思います。
【E3 2018 Coliseum】小島秀夫氏、新川洋司氏のインタビュー
E3 2018 Coliseumで放送した動画です。
動画の中盤以降から、新川洋司氏も参加して質問に答えてました。
全体的にデスストランディングよりも、メタルギアソリッドの制作話の方が多かった…。
小島監督のクソゲー理論とはゲロとウンコ。ウンコは栄養が無い残りカスなのでクソゲー。
ゲロは消化する前のものを全部出してしまうので、作品ではないらしいw
デスストの制作内容
マリオがやっぱりゲームの最初にあって、ゲーム業界の中で深く根付いているんですね。
ゲームというのはマリオと一緒で、普通の人よりも早く走って、高く飛んで、空を飛んだりする。
自分ができないことをゲームというバーチャルなところで、超能力を発揮した
ゲームが多いんですけれども、デスストランディングはその真逆を行ってます。
デスストランディングのノーマンは、小石につまづいてコケたりしますし、
荷物のバランスで横に傾きますし、川で流されたりもする。
これもマリオがあってのことです。
自分で言うのも変ですけど、僕は完璧主義者ですけど、
より良くなるんであれば人の意見は当然聞きます。
そもそも生の俳優さんをライブで使うってことは、そこにプラスになる。
例えばノーマンの全身をスキャンして、僕が動いてほしい動きをするだけなら、
彼を使う必要は無いと思うんですけど、彼には参加してもらっている、
一緒に作ってもらっているという感じです。
最初ノーマンを使おうと思ったときも、ノーマンの良いところを引き出すという
僕の使命があるんですけども、ノーマンと一緒にサムというキャラクターを作っていこうと。
最初に書いた台本から、かなり変わってたりする部分も当然あります。
そういうのが無いと面白くないです。
それはマッツ・ミケルセンもすごく提案してくれて、非常に面白い現場でした。
マッツさんとノーマンさんがアイデアの出し合いをして、
僕がどこまで承認するか合戦みたいなことをしてたんで、非常に楽しかったんですけど(笑)
サムのスーツ作りに苦戦する
今までのヒーローとは違うブルーカラーな、装備品もそういう方向でという
オファーだったんですけど、そこは結構時間をかけた
新川:
今回のノーマンのスーツは苦戦しました。一番最初は雷電のスカルスーツみたいな、
もっとSF感の強いラバースーツみたいな感じだった。
実際ゲームの中で動かしてみたら違和感があるというか、
「世界観が違うのかな」ということで、監督と相談して「もっと普通がいいんじゃ?」と、
いろいろと練り直して今の形になってます。