ゲーム攻略マンの北斗が如くの攻略日記

龍が如くと北斗の拳のコラボが実現! 北斗が如くとは!?

ゲーム本の表紙

週刊ファミ通2017年9月14日増刊号と電撃PlayStation Vol.646にて、
北斗の拳と龍が如くスタジオによる北斗が如くに関するインタビューを受けてました。
以下はそれのまとめ。「なぜ北斗の拳なのか?」「どういった経緯で製作することになったのか?」など、
いろいろと疑問に思うことが語られてました。


■インタビュー相手
  • 佐藤大輔氏:北斗が如くのゼネラルプロデューサー
  • 原哲夫氏:北斗の拳の絵を描いてる人
  • 黒田崇矢氏:北斗が如くのケンシロウや、桐生一馬の声優

北斗の拳を龍が如くのシステムで再現しようとしたのは、どういう発想から始まったのか?

佐藤:

次の龍が如くをどうするかというタイミングと同時期くらいに、
「そろそろ新しい挑戦をしてみてもいいんじゃないか」、
「龍が如くスタジオとして何か新しいチャレンジができないか?」となりまして、
その時に北斗の拳が来年35周年を迎えると知り、いろいろな取り組みを計画していると情報が入った。


そこで出てきたのが、北斗の拳とのコラボレーションという案だった。
龍が如くのゲームスタイルやバトルシステム、ストーリー性など、
多くの要素をイメージしたとき、北斗の拳との相性が良い。


それで僕らが今までやってきたことを、北斗の拳の世界観に当てはめたら、
絶対に面白いものが作れるのではないかという確信に入った
のが始まりです。


たしかに龍が如くと北斗の拳はプレイヤー層もかぶりそうですね

佐藤:

まさに僕自身が北斗の拳のファンでしたから(笑)
丁度中学生くらいに原作を読んでいるし、ドンピシャの世代なんです。
じつはディレクターも同じ世代なので、北斗の拳の魅力に関しては、
読者としてもよく分かっているつもりです。


原先生は龍が如くというゲームは知っていたのか?

原:

詳しくはないですが、映像は観たことがありました。
印象はとてもリアルなCGがカッコイイなというものでした。


僕自身バイオレンス系というか、ちょっと不良性があるものが好きなので、
そんな作品を作っている方たちが「こんなゲームは有りですか?」と
企画を持ってこられたことには驚きました。


原作をなぞらずに、オリジナルストーリーにした理由とは?

佐藤:

原作をそのままゲーム化するのは、少なくとも龍が如くスタジオがする仕事ではないと思った。
今回は龍が如くスタジオとしての新しい挑戦という意味もあるので、
誰も観たことがないケンシロウを提供しなければ意味がないというのが理由。


基本的には『if』の世界での話になる。
原作にあるシンとのシーンもありますが、実はそれが冒頭でプロローグは原作準拠になっている。
そこからあとは完全にオリジナルの展開ですね。


原哲夫先生はどのラインまで監修したのか?

佐藤:

原先生を含め、NSP(ノース・スターズ・ピクチャーズ)という版元会社で、
ストーリーや世界観を監修してもらっている。
オリジナルストーリーなので、当然オリジナルキャラクターも出てきます。
そのキャラクターのデザインも原先生にお願いしている。


デザイン監修では、やはりケンシロウに関しては厳しかった。
最初にCGをお店したときも、本当にバンバン上から赤で修正を描き込まれた。
ケンシロウ以外もキャラクターに関するこだわりは本当に凄くて、
例えば「この髪の生え際はもっと上に」とか「胸をもっと開いて」とか、かなり細かくチェックが入った。


「北斗の拳に合わないのでやらないでくれ!」という要望はあったのか?

佐藤:

世界観を守るために、これはしてはいけないというのは当然あります。
ケンシロウは歌わない女性を口説かない等です。
だから客としてキャバクラには行けませんが、働く側ならOKということで、
映像にもあったバーテンダーをやっているんです(笑)


ケンシロウが黒スーツを着てバーテンダーをやっていたりという、
「龍が如くならありそうだな」という世界観を持ち込んでいるんです。
正直、断られるかもしれないなと思いながらご提案したんですが、
そこに関しては「面白いね」という感じでご快諾いただいて。


原:

面白いのが一番ですから(笑)


佐藤:

今回は製作会社と版元という関係よりも、共同製作みたいな感じです。
ほとんど全ての現場で一緒にいた。
音声収録はもちろん、モーションキャプチャーやムービーのチェックも。
ときには原先生もいたりもした。ネタも出してくれるので本当に一緒に作業していく感じでした。


グラフィックは龍が如くスタジオのタッチじゃないが、北斗の拳の世界観を重視したから?

佐藤:

これまで同様、リアル路線のCGで作る方が慣れていますし、良いものを作る自身もあった。
ですが北斗の拳が連載されていた当時のタッチのテイストを表現したかった。
あまりマットな質感にならないように、原先生に劇画のタッチは残していける
表現を目指してがんばりました。


原作キャラクターの誰が登場するのか?

佐藤:

全員もれなくとはいかないが、多くの人が期待するであろうキャラクター達は登場する
もちろん原作とは違った形で絡んでくるので、物語上の立ち位置はオリジナルになる。
例えば北斗四兄弟とか、原作では欠かせない関係性はちゃんと受け継いでいる。


黒田さんがケンシロウの声を担当されることは大きなニュースの一つでした

佐藤:

僕らが作るからには、龍が如くスタジオならではの北斗の拳にしたいと思ってました。
ストーリーもオリジナルで横山Pが書き下ろしているんですが、
その他に龍が如くスタジオとのコラボ感を最大限に活かせるものは何かと考えました。
その時、龍が如くの声優陣が北斗の拳を演じたらいいんじゃないかと思ったんです。


個人的に黒田さんがケンシロウの声というのは、すごく合っていると思ってました。
ただ原先生のイメージに合わない方を無理して推してキャスティングするつもりはなかったので、
まずは原先生に聴いていただこうと。


黒田:

そんなことになっていると知らない私は、ドライブ中に横山さんの電話を受けたんです。
「新しい龍が如くのスピンオフ作品の話かな?」なんて思ったら、
答えはまさかの北斗の拳のケンシロウ。思わず車の中で叫びましたよ(笑)


なにしろ北斗の拳は、世代的にも憧れ中の憧れの漫画ですからね。
ケンシロウに影響を受け、これまでクソ硬派に生きてきた結果、52歳まで独身ですし(笑)


原:

それは全然関係ないよね(笑)


ケンシロウの声優が黒田さんなのは最初から考えていたのか?

佐藤:

最初から考えてました。
実現したのは結構時間がかかりましたけど、龍が如くスタジオが作るんだったら
黒田さんに演じていただくのが一番良いし、ケンシロウに合うと思っていた。


これまでケンシロウの声もいろいろな方が演じられていますし、
決してNGな案ではないだろうと。あとは原先生に納得していただけるのかなと。
これはサンプルを撮って聞いていただくしかないと、それで黒田さんに興味があるか聞いたら、
ノリノリで「死んでもやります」と(笑)


原先生は黒田さんの声を聴いてどんな印象を持ったのか?

原:

前提として、僕はケンシロウの声って体格のいい人が出すのが適しているんだろうなと思っていて、
ケンシロウと同じような体格、骨格をしている人が出す声というのは、
聴く人にも分かると思うんですよ。


佐藤:

先生に聴いてもらおうとサンプルボイスを持って行ったんです。
すると、その声を聴いた原先生が「この人、身体が大きくないですか?」って、
琴線に触れるものがあったんだと思います。


原:

今まで出会えなかった人に出会えた感じがしたんですよ。
本物の強さが出ているというか、
聞けば実際に格闘技もやってらっしゃるということだったので、そこも高評価でした。
声はなんだか松田優作を彷彿とさせるところもあって、総じて良かったです。


黒田:

私は同じ劇団の後輩だったんですよ。


原:

そうでしたよね。運命的というか、理想のケンシロウに出会えたと思いました。
サンプルの時点で、世界観が分かってらっしゃる感じはしていて、
ケンシロウは正義の味方なんだけど、ただの良い子ちゃんじゃなくて、
不良っぽさがあるキャラクター。


黒田さんの声は、それを体現するような声だったので、
その時点で合格というか、出会えて嬉しかったですね。
そこにプラスで「こう演じて欲しい」というものは伝えましたが。


具体的にどういった部分ですか?

黒田:

アニメも見ていたので「アタタタタ」って言うときに、
「ここでは高音を出さないといけないのかな?」ってずっと思っていたんです。
そうしたら原先生に「高音と言ってもそうじゃない、野生動物のような感じ」と。


それを聞いて「原先生はそういったものを求めていたのか!」と思いました。
と同時に、私が格闘技をバリバリやって、アニメ化される前の北斗の拳を読んでいた時に
感じていたイメージやリアリティーに近かったんです。肉体的にはきつい芝居なんですけど、
そっちの方が自分としてもやりたいものだったので、やり甲斐があります。


収録された声を聴いていかがでした?

原:

かなり良かったです。ただ怪鳥音のところはまだ人間っぽさが残っていて、
もっと野生の猛禽類のようなソプラノっぽい声を出してもらえるといいなと思っています。
有名なブルース・リーの怪鳥音とはちょっと違うんですが、
ゴリラみたいなうなり声の低い声から、怪鳥音に変化していくようなイメージですね。


原先生がイメージしている声は動物的だったのですね?

原:

そうですね。
動物的というか、どちらかと言えばターザンに近いかもしれません。


黒田:

北斗の拳は有名すぎる作品なので、皆さんが持っているケンシロウのイメージが
それぞれあると思います。それを壊したくないとは思っているんですが…
どうやったら壊さないのか分からない。
そこで少なくとも、原先生が持っているイメージに対して忠実に演じようと思いました。


原:

今のところ僕のイメージ通りですね。


バトルでは龍が如くのヒートアクションなどの要素は引き継ぐのか?

佐藤:

遊ばせ方のスタイルとかコンボのスタイルは受け継ぎなら北斗の拳らしく、
コンボ中にどう秘孔を突いていくかという要素も取り入れている。


アクションに関しては、龍が如くより歯応えがあります。
適当に操作していたら秘孔を突いたということはなく、ちゃんと狙わないと秘孔を突けない感じです。
ただ、いわゆる連打スタイルの攻撃しかできない方でも、救いの道はしっかり用意してある。


もちろん成長要素もあるし、技を覚えてその技をまた成長させてといった要素を考えている。
あと修行もあります。
成長も今までの龍が如くより深いものになっていると思います。


原作に登場する数々の奥義やアクションを、龍が如くのバトルにプラスアルファすることで、
もっと面白くなると思ってください。
もちろん北斗の拳らしい演出もあるので、いろいろ想像して期待していただければと思う。


原先生からゲーム部分に対して、希望されるものはあったのか?

原:

ゲームに関しては、龍が如くの世界観でやって欲しいんですよ。
北斗の拳も来年が35周年ですからね。
イチから新しいエネルギーを入れなければ、さらに長く皆さんに愛して
いただける作品にはならないと思っています。


佐藤:

北斗の拳の世界観をそのままということではなくて、
北斗の拳と龍が如くの世界観をそれぞれ立てて合わせたというイメージ
考えていただけると良いかもしれません。


原:

そうじゃないと意味がないですしね。
「楽しんで作っているな」とか「北斗の拳が好きなんだな」ということが、
画面や絵から伝わってくるものであれば、僕はもうそれでOKなんですよ。


本当にやりたいことをやってくれているかどうかが、一つの判断基準かもしれません。
それが正しいかどうかではなくて、好きかどうかというのが一番大事ですからね。


新キャラクターも登場するが、彼らの立ち位置はどうなのか?

佐藤:

原作の時系列もある程度踏まえながら作っているので、
原作ファンの方にも楽しんでいただけると思います。


そのうえで完全に新しいストーリーになっているので、
原作に出てこないキャラクターが登場して物語を牽引していくことになる。
故に今まで北斗の拳にあまり触れてこなかった方や、
若い世代の方でも楽しめるお話になっていると思います。


龍が如くらしさは、どんなところに発揮されるのか?

佐藤:

代表的なものとしては、龍が如くらしいバラエティー感ですね。
多彩なミニゲームやプレイスポットを考えているので、今後の続報をご期待ください。


龍が如くのように企業とのタイアップは、北斗が如くにはあるのか?

佐藤:

やってできないことはないし、原先生もあってもいいと言ってくださってはいます。
ただ正直、面白く扱えないのならば、無理にやる必要はないと考えている。
ゲームの外でコラボキャンペーン的な展開はあるかもしれませんが、
ゲームがよくなるためにやってるんだという信念がないと、ノイズになるだけかなと。


北斗の拳と龍が如くの両方のファンの期待を背負うプレッシャーはあったか?

佐藤:

北斗の拳を読んだことのない方にも分かる話を作ってますし、
逆に龍が如くを遊んだことがない方にも、今までどの作品でも見たことのない
ケンシロウをお見せできると思う。



北斗が如くのインタビューの感想

ケンシロウはゴリラ寄りのイメージなのかな…

北斗の拳のAA

北斗が如くはPVを見た限りだと、龍が如く風のパロディーな印象を受けたが、
あれって原先生がOKを出したものだとは意外だった。
ある程度ケンシロウの人物像が脱線していなければ、あとはゲームであれば
割とどうでもいいのかなと思った。


長年ケンシロウといえばブルース・リーというイメージが強かったが、
原先生のイメージではターザン風の声が近いとは、これも意外だった。


アニメの北斗の拳で、神谷明氏が発する高い声のイメージが半分あったのと、
原作ではケンシロウがブルース・リーの構えとか、
自身の血をなめたりするシーンはブルース・リーをイメージして描いたと思っていたので、
案外読者のイメージとは少し違うところにあったんだなと気付いた。


まあ、黒田氏の積み重ねた武闘派声優が「稔った」と言ったところかw


北斗の拳をあまり知らずに脚本とか大丈夫なの?w

北斗の拳の死兆星のAA

ストーリー書き下ろしは横山Pかw
オリジナルストーリーとはいえ、キャラ物の脚本書くのって怖いね…


例えばストーリーがクソだったりすると、北斗の拳のコアな熱いファンからは、
「こいつ北斗の拳を一度でも読んだことあんのか? ゴルァ!」とお叱りを受けたり、
また「素人」と呼ばれそうな予感がするw


原作とか、そのキャラクターが言いそうなセリフや考え方を
よく分かってないで書いたりすると荒れたりするんだよな。
かといって無難なストーリーに仕上げると、「つまんねー、印象に残らなかった。」
とか言われるだろうし、今回ばかりは分が悪そうか!?


川柳:横山氏・渾身の作・素人だ。ケンシロウ・理想の声はターザンか

横山Pがんがれーw



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