UBIDAY 2019が開催される

クリント・ホッキング、岩本けい

Ubisoftはに、東京・ベルサール秋葉原にて『UBIDAY 2019』を開催した。
Ubiのゲームを紹介したり、コスプレ、トークショーなど、いわゆるファンイベントです。


ウォッチドッグスレギオンのクリエイティブ・ディレクター『クリント・ホッキング』氏と、
Ubiのローカライズ『岩本けい』氏が登壇しました。MCはエレキコミックの『今立進』氏。
ウォッチドッグスレギオンのGamescomトレーラーとゲーム解説、質問などに回答してました。


Watch Dogs Legionの動画


ウォッチドッグスレギオンはどんな感じのゲームなのか?

今作はイギリス・ロンドンを舞台にしている

ウォッチドッグスレギオンの舞台のイギリス・ロンドン

今作の舞台となるのは、世界でも最も象徴的な街の一つのロンドンが舞台になってます。
時代背景は現在よりも少し未来ぐらい。
ロンドンというのは文化や歴史がたくさん詰まった国なので、
そこが舞台になるのは面白いかなと思ってます。


しかし、今現在でもブレグジット(Brexit)というのがあって、
イギリス・ロンドンの未来がどうなるのかは分からない街です。
私たちが制作しているロンドンは技術が進化して、経済に大きな影響を与えており、
自動運転の車が走っていたり、ドローンが飛び交っていたりします。


AIの進化により、皆さんが働いている状況とは全然違うかたちになってます。
今のAIも「私たちの仕事を奪うんじゃないのか?」という話をしてますが、
ウォッチドッグスレギオンの世界観では、AIは遥に上をいっている。
パソコンの仕事でもそうだが、ゲームが勝手に作ってたりもします。


ウォッチドッグスレギオンの世界観

ウォッチドッグスレギオンの世界ではどんどん貧富の差が激しくなり、
自分の家から追い出されたり、国からも追放されたりもする。
この制度に歯向かう者達が、AIの監視にあい、たまに存在を消される人もいる。


こういった世界になると、自分の欲を満たすために権威主義者や、
その場凌ぎの日和見主義者みたいなのが、どんどん増えて犯罪が横行します。
我々の敵となるものは、この制度を悪用して、みんなに害を加え、
自分らの利益を追求する人達です。


チームを組んでレジスタンスを作る

チームを組んでレジスタンスを作る

プレイヤーの目的は、これらの悪どい組織を倒すために、
人を集めてチームを作り、いかに打ち勝つかが大きな目標となる。
一人のヒーローが存在して倒すのではなく、
世の中にいる人が全て仲間になる可能性があると思ってください。


ゲーム内に登場するあらゆる人物が、それぞれのバックストーリーを持ち、
外見も違い、それが仲間になる可能性があります。


私たちはウォッチドッグスからインスピレーションを得ました。
例えば街を歩いている人の中に、元はプロのサッカー選手だったが、
脳に障害を抱えてホームレスになっている人が存在しました。


携帯でプロフィールを確認する画像

そんな個性のあるキャラクターたちを街中に配置して、
全員仲間になる可能性があるというものを実現しました。
ウォッチドッグスレギオンでは街を歩いている人のプロフィールを見て、
彼らがどんな生活をしていて、どんな背景を持っているか、
それを見て仲間に加えたいかどうかを選択することができます。


これらの中で問題を抱えている人、先程述べた権威主義者に追われて、
逃げ回っている人たちがいるので、彼らを助けることで仲間にできる可能性が出てくる。
彼らの問題を解決することで、彼らをリクルートするチャンスが得られ、
彼らにクラスを与えて成長することによって、自分の仲間に役割を与えることができます。


一つ気を付けなければいけないことは、
ロンドン市民は誰でもリクルートすることができるので、
ちょっと間違ってしまうと、その人が逮捕されてしまったり、拉致されたり、死ぬこともある。
1回死んでしまうと生き返ることはない。


ウォッチドッグスレギオンに存在する3つのクラス

3つのクラスの画像

エンフォーサーは、武器の扱いに長けた戦闘特化のクラス。
彼らの扱う特殊アビリティが戦闘に役立つことがあります。


インフィルトレイターは、ステルスに特化したクラス。
ウォッチドッグスレギオンではみんなARの世界を観れるように、
目や顔に何かを被っていたりします。


なのでインフィルトレイターはこのシステムにハッキングして、
自分の存在を相手の視界から消す能力を持っている。
それにより背後から忍び寄って近接攻撃で敵を倒すことができます。


ハッカーは戦闘とステルスを合わせた、ハイブリッドのようなクラス。
ロボットを使ったバトルができます。
ハッカーはスパイダーボットを使った遠隔操作によるバトルをしたり、
覗き見したりする能力や特殊アビリティを持ってます。


Enforcer Infiltrator Hacker
  • 粘着地雷
  • 重武装
  • ガンカタ
  • コンバットロール
  • 爆発弾
  • ARクローク
  • ARシュラウド
  • ランジ
  • ショックウェーブ
  • スパイダーボット
  • スパイダータレット
  • 軍用ドローンのハッキング
  • スパイダーアーミー
  • ドローントラッパー
  • ダイレクトコントロール

プレイする人によってカットシーンは少し異なる

それぞれの4つのカットシーン画像

数々のスクリプト・音声・外見・背景、あらゆるものを詰め込んだんで、
例えば私がプレイして、あなたがプレイしてそのシーンを観たとしても、
カットシーンが同じになることはないです。


キャラクターの見た目が違うだけではなく、カメラアングルや声の演じ方が
違ってたりするので、同じになることはないでしょう。
これだけ作ってしまうと個性がなくなってしまうかもしれないけど、
「誰でもいいや」という感じではなくて、その人の背景・見た目・仕草とかに惚れて、
仲間に加えようと唯一の体験を尽力致しました。


モデルは社員とかをスキャンして、新しい技術で部分毎にパーツを分けて、
それを再構成することによって唯一の人ではなく、様々な人を作ることを行った。
子供の頃に絵本であったかもしれないけど、体の部品や顔部品を組み合わせて
作ったりすることがあるが、そういったことを複雑にしたことをやった。


情報まとめ

  • 今作の舞台は、世界でも最も象徴的な街の一つのロンドン。
    時代背景は現在よりも未来で、AIや技術が進化。
    世界ではどんどん貧富の差が激しく、犯罪が横行している。
  • プレイヤーは組織を倒すためにチームを組める。
    バックストーリーを持った仲間が登場し、問題解決でリクルートするチャンス。
  • 仲間は逮捕・拉致・死ぬこともある。1回死んでしまうと生き返らない。
  • クラスは3つ存在する。エンフォーサー、インフィルトレイター、
    ハッカーがあり、能力や特殊アビリティを持つ。
  • キャラクターは見た目だけでなく、カメラアングルや演じ方が少し異なる。

Watch Dogs Legionの質問&回答

今作の舞台をロンドンに選んだ理由は?

私たちはウォッチドッグス&ウォッチドッグス2でアメリカを舞台に作ったが、
やっぱウォッチドッグスは世界に広がるもので、世界でいろんな問題が発生しているので、
そこに焦点を当てるのが面白いと思ったから。


ゲームをもっと大きくするために、ブランドを成長させるために、
やっぱりグローバルなアプローチが必要だろう。
それにはアメリカに固執する必要はない。世界に行く必要がある。
いま現状で起こっている世界状況を見てロンドンと考えた。


タイトル名の『Legion』の『e』の部分が変わってるけど意図があるのか?

Watch Dogs Legionのロゴ

『ウォッチドッグス3』の意味です。
漢字で書いている分けではないが、3本で3の意味。


Ubiのアサシンと舞台が被るけど、アサシン開発が監修したりとかあるのか?

私たちは幸運なことに世界中にスタジオがあるので、いろいろなコラボレーションを
することができました。シンジケートはケベックにあるスタジオが作りました。
そのチームからいろんな情報を得たり、データをシェアしてもたりして、
そのまんまデータを流用してはいないが、同じシステムを使って街の背景を作ったりとかした。


そのツールだけじゃなく、彼らは「ロンドンやイギリスの街並みはこうだよ」と、
いろいろと教えてくれたりしたので、それはゲーム作りでとても役に立った。


感想

近年はテクノロジーやAIの進化が目覚ましい時代だが、
機械の進化に伴い、雇用が減ってしまった現状もあるので、
ウォッチドッグスレギオンの世界観は十分わかる範囲内のものだ。


例えば工場とかで、自動で生産する機械を導入すると、
それまで手作業で行っていた人々が失業してしまう。
現在は完全な無人工場でもなく、ある程度メンテナンスする人は必要だけど、
「平成時代からだろうか?」 職を失った人は増えたような気もするかな・・・


ましてや車の自動運転が可能になれば、車の免許もいらなくなる時代も来るだろう。
運送会社のドライバー、教習所はたぶん不要の存在にもなりそう。


便利化が進むことは、決して裕福になるということでもない。
一部の層だけが裕福になるだけ。
200~300年後の日本を想像すると、そんな感じに社会が出来上がってたりしてそう!?
そこら辺は共感できそうなストーリーですね。


あとウォッチドッグスレギオンで気になった点は、
やっぱ複数いるキャラクターに対して愛着を感じるかどうか。
死んでしまえばそれまでだし、愛着を持つ前に「サヨナラ~♪」になりそうな予感が…。
そこにエイデンやマーカスのような根強いキャラが生まれるんだろうか!?