- プロデューサー『横山昌義』氏の新・龍が如く制作インタビュー
- 新・龍が如くの制作はいつ頃から始まってたのか?
- 龍が如くONLINE → CS版の新・龍が如くと続いていく経緯とは?
- 新作も同様にストーリーに主軸に置くのか?
- 龍が如くONLINEのプレイデータはCS版とリンクするのか?
- スマホ版とCS版を両方プレイしないとストーリー分からないの?
- 公開されたプロローグを経て、2018年の春日一番が描かれるの?
- やっぱ舞台は現代の神室町なのか? 他の地域が舞台になったりしないの?
- 過去に登場したキャラクターが春日一番に絡むのか?
- 次の新・龍が如くは、龍が如く7というタイトル名になるのか?
- 春日一番は駄目人間らしいが、どんな人柄・魅力があるのか?
- 桐生は37歳、春日は40歳でのスタートは意外だ。桐生より若い印象を受ける。
- 春日一番役はオーディションだったそうで
- 新・龍が如くインタビューの感想
プロデューサー『横山昌義』氏の新・龍が如く制作インタビュー
電撃PlayStation Vol.646で、横山昌義氏の新・龍が如くインタビューを取り上げてたのをまとめました。
『龍が如くスタジオ』新作発表会後のインタビュー内容です。
桐生一馬の伝説は終えて、次なる新・龍が如くプロジェクトについて語ってました。
新・龍が如くの制作はいつ頃から始まってたのか?
横山:
龍が如く6を作っている間も、次の新しい龍が如くをどうするか、ずっと頭に中にあった。
桐生一馬の物語が最終章を迎えても、龍が如くの世界は続いていきますから、
そこでどういう人物がいれば面白くなるのか考えた結果、
生まれたのが主人公『春日一番』だったんです。
ゲームによってはそれぞれ作り方の順番はあるでしょうけど、
今回はまず春日一番が出てきて、そこからすべてが始まっている感じです。
初作の龍が如くでは、現代の歓楽街を遊びつくしたいというコンセプトから始まり、
夜の街が舞台なら裏社会などを描くストーリーになるのでは?という順序で物語を構成していった。
そこから桐生一馬と澤村遥が生まれたんです。
でも今回はすでに『龍が如く』という確立された世界があるので、
その空間にどういう人間を送り込もうかとスタートしている。
龍が如くONLINE → CS版の新・龍が如くと続いていく経緯とは?
横山:
今回は言ってしまえば、龍が如くプロジェクト全体の再立ち上げみたいなイメージ。
もう一回龍が如くに接触する機会を持って欲しいのと、
且つコンソール版もさらに盛り上げていきたいという発想からこの形になった。
新作も同様にストーリーに主軸に置くのか?
横山:
龍が如くの幹の部分はストーリーと人物。
つまりドラマだと考えている。
ドラゴンエンジンなどの新技術も、ドラマというものの見せ方・感じさせ方を
強く意識した作りになっている。シームレス化などゲーム性に直結する部分以外でも、
映像面では夜の街や室内など、龍が如くによく出てくるロケーションに特化した
ライティングの仕組みを実装するなど、ドラマ性の向上は常にチームのテーマになっている。
龍が如くONLINEでも、他のスマホゲームよりも、
ドラマをかなり強く意識した作りになっていくと思います。
龍が如くONLINEのプレイデータはCS版とリンクするのか?
横山:
コンソール版と龍が如くONLINEで、それぞれ別のストーリーを作る予定です。
主人公と世界観は一緒ですが、序章が終わったくらいから、別々のストーリーが展開していく。
そういうこともありデータのリンクは検討中。
スマホ版とCS版を両方プレイしないとストーリー分からないの?
横山:
龍が如くONLINEも遊ばないと分からない部分もあるのか?と、
心配している人もいるかもしれないが、考え方としては
コンソール版と龍が如くONLINEの両方をプレイして100%ではなく、
それぞれ独立したゲームコンテンツとして成立するものだと思っています。
公開されたプロローグを経て、2018年の春日一番が描かれるの?
横山:
そうです。その後のコンソール版も基本的に発売した年代に合わせると思うんですけど、
龍が如くONLINEよりも後になるので、ちょっとズレるんです。
そこはなんとか工夫する予定。
やっぱ舞台は現代の神室町なのか? 他の地域が舞台になったりしないの?
横山:
春日一番が神室町に戻ってくるところから始まるので、当然神室町は出てくる。
それ以降はそこからの話次第です。用事があればいろいろな場所に行くでしょうし(笑)
基本的に神室町生まれと育ちが、神室町の危機のために戦う話なので、
やはり神室町がホームグラウンドになる。もしかしたら関西に行くかもしれない(笑)
そのあたりは話の展開次第ですね。
過去に登場したキャラクターが春日一番に絡むのか?
横山:
それも必要ならですね。当然死んだキャラクターは出てきませんが、
生きているキャラクターは今何をしているか?など、
全て設定されているので、生きてさえいれば可能性としてある。
桐生一馬はその頃に何をしているのかは、まだ分からないですけどね(笑)
ただ龍が如く6までにやってきたことは正史というか、無かったことになっていない。
話としては時代も地続きになっていますので。
次の新・龍が如くは、龍が如く7というタイトル名になるのか?
横山:
そこは未定です(笑)
個人的には数字でのナンバリングは桐生一馬の物語であるべきと考えている。
ただストーリー的な繋がりとしては、龍が如く6の続きとなります。
龍が如く6までの歴史は、事実として積み重ねられているということです。
春日一番は駄目人間らしいが、どんな人柄・魅力があるのか?
横山:
あのプロローグが全てです。
彼は20代で組織のために破門されて、堅気として身代わりで刑務所に十数年入っていた。
なので、その間のことは全く知らない浦島太郎状態なんです。
桐生一馬についても知らない。
さらに彼は若くして刑務所に入ったので経験を積めておらず、仲間もいなければ金も無い。
そういう意味でどん底だし、本当に何もないところからスタートする。
春日一番が起こした事件は裏社会にとっては小競り合いみたいなもので、みんな忘れている。
ただただ本当に無職の40歳。ヤクザに必要な顔、看板、金、全部ない。どうしようもない状態。
桐生一馬と重なる部分は、冤罪で刑務所に長期間入ってたところだけですね。
桐生は裏社会では伝説ですから、変な話その筋の人たちのヒーローなんです。
でも春日一番はそういうものがなく、暴力団対策法とか厳しいこのご時世、
何のバックボーンもなく元極道として社会に放り出されてしまう。
それに大人になりきる前に刑務所に入っているので、
龍が如くのときの桐生一馬よりも精神的に若い。
時が止まっているんですよ、20世紀で。だからいろいろとセンスも古い(笑)
桐生は37歳、春日は40歳でのスタートは意外だ。桐生より若い印象を受ける。
年齢は深く意識せずにこれまでのエピソードを考えていくと、なった年が40歳だった感じです。
ただ僕の感覚ですと、2005年の37歳と今の40歳だと、今の時代の40歳のほうが若いんです。
その辺りパブリックイメージとしての40歳像と、
現実の40歳の平均的外見がズレてきているんじゃないかなと。
そこは正しく表現した方がいいのかなと思って。
例えば映画の『64-ロクヨン-』って主人公が46歳の設定なんです。
でもその主人公や同期を50代の佐藤浩一さんや中村トオルさんが演じないと、
シックリこないんですよ、今の世の中って。
みんなが思ってる40歳って、今の50歳くらいだと思うんです。
だから今40歳くらいの主人公を演じようとすると、50歳の人をキャスティングしないといけない。
このズレを戻したいってのもありました。
ある意味春日一番は、37歳のときの桐生一馬よりも心と体も若いと思ってます。
あと声を当てている中谷君も同年代なんです。
これもオーディションでシックリきた原因かもしれないですね。
春日一番役はオーディションだったそうで
大規模なオーディションをしたんですが、ビジュアルと設定から先に作っていたので、
声のイメージはスタッフそれぞれにあって、人によって推してくる人が違った。
それくらいみんなの春日一番の声のイメージが違う。
じゃあ実際演じてもらおうということで、最終選考ではムービーに合わせて演じて頂いたが、
そこで一番シックリきたのが中谷君でした。
そして唯一台本通りに読まなかったのも彼だけなんです。
その時に「あ、こっちの方がいいんじゃないか」って思って、その時点でもう彼に決めていた。
もしかしたら、僕が相手ならいきなりセリフを変えても許されるんじゃないか?
という想いがあったのかもしれない(笑)
で、3ページくらい読んでもらったところで彼にしようと。
ブースにいた名越をチラッと見たら、納得の表情でうなずいてました。
新・龍が如くインタビューの感想
全体的に質問の内容が良かった。春日一番の世間の印象はあまり良い声は聞こえないが、
桐生一馬のような伝説の人の流れでストーリーを作ってしまうと、
ただひたすら前作と同じことの繰り返しになるので、
個人的には桐生一馬とは真逆の人物像を描いたことは良かった気がします。
アウトロー寄りのイメージだと右京龍也がすでにいるし、
先を想像できてしまうので、新しさを出すにはやっぱ真逆を描かないとアレだ。
ただ話を聞いてると春日一番は、龍が如く5の品田辰雄のように聞こえるところがあるかな~
『龍が如くスタジオ』新作発表会を観て気になってた2点は、とりあえず納得した感じかな。
一つはCS版と龍が如くONLINEのストーリーは別々だということ。
龍が如くONLINEは重課金ゲームになりそうなので、そこを懸念してか、
初めからプレイしない方向性の人もいるので、CS版とは関わらない点は良かったと言えそう。
もう一つは、「なぜ春日一番は40歳からスタートしたのか?」ということ。
こちらは聞けば納得した感じかな。確かに肉体年齢と精神年齢は別ですからね。
子供の頃は「皆20歳になれば、自然と大人になれるのか?」と思っていたが、
成人式を迎えたところで、やっぱ子供な人はまだまだ子供なんですよ。
もう春日一番は40歳のおっさんかもしれないけど、
刑務所生活が長かったため、心はまだ青年ぐらいなのかも…。
ゲームが好評なら、10年かけて春日一番がじっくり成長していく物語なんだろうな~
でもって人気キャラを生み出せるかどうか、今後の課題になりそうだが、
過去キャラはどーせ真島吾朗は登場するんだと思うわw
で、大阪・蒼天堀も結局行くことになるんじゃ・・・