新作発表会で北斗が如くが発表される
2017年8月26日に行われた『龍が如くスタジオ』新作発表会の動画です。
当時は事前に公式サイトで発表会参加の抽選が行われ、
当選された方が東京・秋葉原UDXシアターで参加できるといった流れでした。
新作発表会は約1時間生中継されて、
龍が如く極2、新・龍が如く、龍が如くオンライン、北斗が如くが発表されました。
新規IP『北斗が如く』の初披露です。
龍が如くと北斗の拳を混ぜたのが北斗が如く!?
PVは桐生一馬に襲って来たチンピラに対して秘孔を突くと、
なぜかモヒカンの敵にチェンジして「あべし~」と破裂死する演出。
そして桐生一馬もまたケンシロウに変化している。
北斗が如くのロゴを観察すると、『北斗の拳』と『龍が如く』が重なるように表示されている。
コーエーテクモでいう『〇〇無双』のように、
『〇〇が如く』とシリーズ化させる気でいるのだろうか!?
なぜ北斗の拳という単体ゲームで販売しなかったのか気になるところだ…
発表直前までケンシロウが神室町に現れるとは、一体誰が想像していたであろうか。
モヒカンが秘孔を突かれて死ぬシーンは結構エグイな…。
それでZ指定ゲームにならなきゃいいがw
佐藤大輔ゼネラルプロデューサー、名越稔洋監督が語る北斗が如くについて
北斗が如くのゼネラルプロデューサーは佐藤大輔氏らしい。
佐藤大輔氏は龍が如くシリーズ製作メンバーの一人で、昔から主要メンバーとして関わってきたが、
名越監督や横山Pとは違い、あまりメディアには登場しなかった印象が強い。
龍が如く4くらいまでなら、ちょいちょい見かけたけど、それ以降はサッパリ登場しなくなったような。
なんで北斗が如くを作ったのか?
佐藤:
本作の北斗が如くは、人気コミックの北斗の拳の世界を龍が如くスタジオが、
これまでのノウハウを結集して描く、本格アクションアドベンチャーゲームとなっております。
初代・龍が如くから12年間、我々いろんなチャレンジをしてまいりましたけれども、
12年間でチームが培ってきたノウハウやエンジンといったところ、
それらを活かして何か新しい挑戦をできないかと考えるようになった。
名越:
なかなかできなかったんだよね。
ずっと龍が如くを作るのに追われていたということもあり。
佐藤:
時代ものだったり、ゾンビものだったりという龍が如くの枠の中で
いろんなことを試してきたんですけども、
その中で『北斗の拳』という作品とのコラボレーションというアイデアが出てきまして、
それを実現していこうと進めている際中でございます。
龍が如くのゲームスタイルであったり、ストーリー重視な部分、
そういったところが北斗の拳という作品と非常に相性が良いと我々思っておりますし、
きっと面白いものができると、我々も確信したので進めてまいりました。
北斗の拳の原作者の一人であります原先生と、いろいろとご相談をさせていただきながら
進めさしていただきまして、本日この場で発表させて頂いたことを本当に嬉しく思っております。
北斗が如くはどんなゲームなのか?
少しゲームの中身について触れさせていただきたいと思いますが、
本作は奇跡の街『エデン』を舞台にして繰り広げられます。
完全にオリジナルストーリーとなっております。
シナリオに関しては、龍が如くシリーズでシナリオ・脚本を担当しております横山が書いております。
またシナリオは原作の世界観や時間軸、そういったものは路襲しながら
全く新しい龍が如くスタジオが作るオリジナルの物語として展開していきます。
ですので、原作で人気のあるキャラクターたちは多数登場いたしますし、
また今作でオリジナルの新キャラクターというのも登場します。
その新キャラクターに関しては、原先生の描き下ろしというか、デザインしていただいて進めております。
アクションシーンに関してなんですが、今回は秘孔アクションと呼ばれる
アクションを取り入れておりまして、龍が如くのバトルスタイルというかシステムを継承しながら
北斗の拳の世界観だからこそ表現できるもっと派手で、爽快なバトルシーンというものを目指しております。
今作のコンセプトの一つなんですけども、こんなケンシロウ観たこともないというコンセプトがございます。
先ほどの映像にもありましたけれどもケンシロウがバーテンダー。
バーでシェイカーを振っているような、そういったミニゲームであったり
鉄骨で雑魚を吹き飛ばしていましたけれども、
あれは龍が如くでいうところのバッティングセンターにあたるものです。
まあ、実はそうなんです。
それをコピペした訳ではないですけど、やっぱ僕らも単なる北斗の拳を作る気はなくて、
やるんであれば北斗の拳もたくさんいろんなゲームが過去からありました。
龍が如くチームが作ると、こういう面白いものになれるんだというところを、
「なるほどな」って言って欲しいというか、またケンシロウと桐生はちょっとイメージ的にも…
佐藤:
そうですね。
僕はすごくリンクすると感じてました。
名越:
なんか真面目すぎて笑けるところもあるような感じもあるので(笑)
そこはいろいろ応用が利く部分ではあったような気がします。
佐藤:
冒頭の映像で桐生一馬がケンシロウのセリフを喋るというところがありましたけれども、
あれは今回の発表会のためだけ演出ではございません。
この北斗が如くを語るにあたって、皆さんにご紹介したい人がいます。
本作で主役ケンシロウを演じるのはこの方です。
北斗が如くの声優キャスティングは、龍が如くで過去にやられていた声優で全部固めている
この度、ケンシロウ役をやらせていただくことになりました黒田崇矢です。
よろしくお願いします。
佐藤:
先ほども名越とチラッと話したけれども、僕は黒田さんの声というものは、
もともとケンシロウにすごくピッタリとハマるんじゃないかなと思っておりましたし、
今回龍が如くスタジオが作る北斗の拳というところで、是非とも黒田さんに主役をお願いしたいと思いました。
「黒田さんオファーを受けたとき、その辺の感想はいかがですか?」
黒田:
いや~、もうだって龍が如く6で桐生一馬最終章ということで、
もう本当に10数年間お世話になりましたと、本当に二度とお会いできないのかなと思ってた(笑)
名越:
そんなことはないです。
まだまだいろいろあると思いますよ。
黒田:
そしたら名越さんのセガ生に先日出させていただいた時に、
「桐生一馬が最終章とはうたってますが、黒田崇矢最終章とは言ってないですよ」と、
謎の言葉をいただいて、「あれ?またじゃあお会いできる機会があるのかな?」と思って、
正直龍が如く極2かなと思ってたんですね。
そしたら、まさかのまさかでずいぶん後に、丁度ちょっとドライブに行っている時に、
横山Pから電話が入りまして、それでその話を聞きまして、
「えー!?」と独りでドライブしてたんですけども、丁度駐車場でよかったんですけども、
尋常じゃない声を出しまして。車の中で。
それでもう嬉しいだけですね。
この作品というものは30年前ぐらいですか。読んでそれからケンシロウ演じたいなと
ずっと思っていた役だったので。
名越:
僕その時いました。
横山と一緒に居て、「黒田さんやんねえかな?」と話をして、
「聞いてきましょうか?」と部屋を出て、それがたぶんその電話なんです。
戻って来て「なんて言ってた?」と聞いたら、「死んでもやる!」って言ってた。
「そんじゃ頼もうよ」と言って。
早速車の中で練習始まってました?
黒田:
そう。その電話切った後も車乗りながら、ずっとセリフの練習してました。
「お前はもう死んでいる」と言って、想い出せる限りのセリフを言ってましたね(笑)
佐藤:
まあ、とはいえですね、原作者である原先生からNGが出たら実現できなかったアイデアですので、
もう早速黒田さん呼んでサンプルボイス撮って原先生に持って行ったんです。
その時は僕らも正直ドキドキでした。
このアイデア自体が原先生が「NO」と言ってしまえば駄目なものになる。
名越:
でも結果はね。本当良かったです。
佐藤:
お聞きいただいた時に、非常に「あれ?この人、体格の大きい方ですか?」とおっしゃられて、
それでスマホで黒田さん検索して「あのぅ、こういう人です」と見せて、
まず「凄いっすね!」と言われたんですけども。
黒田さんが格闘技を昔やられていたということもお話したら、
やっぱり原先生も「体が大きくて、強い人が出している声だというのがすごく伝わってくる。」と
おっしゃっていただいて。
黒田:
あー、なによりも嬉しいですね。
若いときは体を鍛えすぎて「筋肉バカ」と呼ばれ続けてきたんですけども、
やっぱり体を鍛え続けて50いくつまで頑張ってやってきて、
なんかそれがプラスの方に行ったのかなと思いますね。
ただね、その原先生にサンプルを聞いていただくというのを聞いて、
私が声を入れてから「黒田さんでOK」という答えが出るまで二週間ぐらいあったんですよ。
その間、本当にドキドキで最初に北斗の拳と聞いていたからこそ、
一旦やれると思ってしまったんですね。
この二週間で原先生のOKが出なかったら、無しになるって言う…。
その時のドキドキといや…
名越:
まあ、良かったじゃないですか。
実際収録のときも、原先生が来られましたからね。
黒田:
あれは良くないですね(笑)
名越:
「やっぱ違った」とか言われると嫌ですもんね。そこで(笑)
黒田:
そうですね、それも怖いし。
単純にあと原先生というのも憧れですから、
もうガラスの向こうに原先生がいるというだけで、なんか声が上澄むんですね。
佐藤:
すごく緊張がね。ブースから伝わってくるんです。
黒田:
そうでしょう(笑)
もう久しぶりに、何十年ぶりにド緊張しましたね。
だからそんときに撮ったシーンは、全部後日撮り直したけれどもね。
それで原先生に「二度といらっしゃらないでください」って言って(笑)
でもイカれた声出さないといけないじゃないですか。
難しい仕事だろうなと思って見てましたけれども(笑)
佐藤:
まあ黒田さんのエピソードなんですけども、
今回声優のキャスティングに関しては主役の黒田さんだけではなく、他の主要キャストの皆様も。
名越:
基本的には「コラボってこういうことだろ」ってのをやりたかったんで、
黒田さんを初めとして北斗の拳に置き換えたところもあるんですけど、
キャスティングは基本的に龍が如くの過去でやってこられた声優さんで全部固めてます。
なので龍ファンも「あの役はコイツだ」みたいな、ファンの方から想像あるんでしょうけど。
佐藤:
今日はお伝えできないんですけども、今日から一週間後毎にWebサイトで
情報公開してまいりますので、皆さんどのキャラを誰がやるのかなみたいなところを
楽しみに待っていただけると嬉しいです。
北斗が如くは、PS4専用ソフトとして2018年に発売を予定しております。
9月に開催される東京ゲームショウでは、もっとより詳細な情報をお届けできると思いますので
是非ご期待ください。本日はどうもありがとうございました。
北斗が如くの発表会の感想
北斗が如くの評判はいかに!?
シンやレイ、デビルリバースとか登場してたけど、どの程度まで原作に忠実で、
他は龍が如くスタジオが作る完全オリジナルストーリーなのかが気になります。
北斗の拳の人気にあやかり、これまで数々のゲーム化やパチスロ化がされてきたが、
どれもイマイチだったという印象が強いかな…
全体的に北斗の拳に限らずに『キャラゲー=クソゲー』という風潮も強く、
そこを拭いされるかどうか見せどころでしょうか。
完全なる北斗の拳ファンだけでもなく、また龍が如くファンだけでもなく、
その中間層にあるゲームと言ったところだし、一体どちらのファンが多く付くんだろ!?
ゲームの方は、これってドラゴンエンジンなのか!?
画質なんかはリアルにこだわるというより、アニメ寄りのテクスチャーに仕上げているので、
リアルが売りのドラゴンエンジンかどうか見分けが付きにくい!
なんかトゥーンシェーダーとも違ったテイストで、
輪軸だけが漫画風のタッチになるように改良されているように見えます。
背景のテクスチャーもやや粗いというか、原作よりの雰囲気に仕上げた印象を感じる。
ただアクションが軽そうに見えるところからすると、龍が如く極で使用してたやつじゃね!?
声優は仕事となると大変そう…
ふと、ある時、「一流と二流、素人とプロの違いは何かな?」と考えるときがあるが、
黒田氏の話を聞いて思ったのが、仕事の話を聞いて、その場でやり始める人はプロなんだと思った。
収録現場で「この声かな?」とかやってたんでは遅いだろうし、
ケンシロウのイメージを練るには、ある程度時間が必要になってきそうだしな~
チャンスをものにできる人と、そうでない人の違いはこういった所でも表れるのかなと感じた。
とりわけ近年は声優業界は人気が高い職業なので、
オーディションで合格を獲れないことには、職にありつけるとは思えないんだわ。
そうなると日々の努力とか、地味な下積みが必要だと思うんだよな。
とはいえ、従来の北斗ファンから「あら? ケンシロウの声って神谷明さんじゃねーの?」とか、
さり気なく言われたりすると、案外トラウマになりそうな気もするか…。
「声は違う人だったけど、でも良かった。」と言われなきゃプロとは言えないだろうし、
やっぱ声優とは「難しい職業だなぁ…」と感じた。
黒田さん、10年後には情熱大陸とかに出てそうだなw