真 女神転生5の幻魔『アマノザコ』

最初にご紹介する悪魔が実は本作で一番最後にデザインした悪魔だったりします。
アマノザコは、スサノオが吐き出した猛気から生まれたとされる女神です。
天狗や天邪鬼の祖先とも言われますが、この辺の逸話の信憑性は乏しく、
江戸時代に生み出された創作の女神とも言われる存在です。

本作のアマノザコは、ある程度伝承から連想出来る範囲でデザインしましたが、
真皿序盤で出会うピクシーのように、思い出深い悪魔にしたいというゲーム的な要望も加味して、
和製ピクシーと言えるような風貌にまとめました。

デザインとしては、天狗から連想した小さな羽や高下駄風の履物、
女神から連想した古代日本っぽい模様や色使いの衣装、
そしてそういった要素にスサノオという男神から生まれたということで、
スサノオが作った＝人造人間、的なモチーフをエッセンスとして採り入れました。
(実はもう少しだけ深い意味があるのですが、今のところまだ秘密です) 頭髪を毛ではなく、
ヘルメット的に表現したところが、多少デザイン面で遊んだ部分ではありますね。

初期のデザインでは、天狗感、天邪鬼らしさを出すために、肌がオレンジ色だったり、
顔もそんなに可愛くなかったりしました。 ですが天邪鬼的な性格とのギャップを出すためには、
可愛いほうが良いと思いなおし、今の顔や肌色に落ち着いた経緯があります。
(結果的に成功だったと思っています)

ころころと変わる表情、可愛らしくも時に荒々しい動き、セリフ回しも特徴的で、
とても印象深い悪魔に仕上がりました。
ゲームプレイを通し、その愛らしさを感じて頂けたら幸いです。