BROTHERHOOD FINAL FANTASY XVについて

ブラザーフッド FF15
販売 価格 発売日
DVD 3000円+税 2016年9月30日
Blu-rya 4000円+税 2016年9月30日
フィルムコレクションボックス 12000円+税
20000円+税
2016年9月30日
アルティメットコレクターズエディション 32407円+税 2016年9月30日
制作会社 A-1 Pictures
監督 増井壮一
キャラクターデザイン
総作画監督
栗田新一
プロデューサー 大藤昭夫
音楽 井上泰久
秋月須清

BROTHERHOOD FINAL FANTASY XV(ブラザーフッドFF15)は、FF15をアニメ化した映像作品です。
FF15本編ではノクティスたちは最初から友達という状況で開始されているため、
どのようにして彼らは友達になったのか?』などゲームの設定上には無い、彼らの絆の原点を描いている。


ブラザーフッドFF15は、FF15を作るためのキャラクター設定資料に書いてあったことが面白くて、
「これをエピソード化しませんか」というところから始まった。
ゲームより前にキャラクターを知り、感情移入してもらいたく選択したのがアニメだった。
各エピソードはそれぞれ描かれる年代が違っていて、子供の頃だったり、少し大きくなってたりする。


エピソードは全5話の構成で、各話はおよそ10分ぐらいのストーリー。
どれも無料で配信されるがディスク版も発売されます。

2016年9月30日24時にはTOKYO MX、群馬テレビ、とちぎテレビ、BS11のチャンネルにて、
ブラザーフッドFF15の特別編集版がTV放送される。


■ブラザーフッドFF15の配信日
  • Episode 1:2016年3月31日
  • Episode 2:2016年6月15日
  • Episode 3:2016年7月7日
  • Episode 4:2016年8月17日
  • Episode 5:2016年9月17日

■ブラザーフッドFF15の制作
  • 制作会社:A-1 Pictures
  • 監督:増井壮一
  • キャラクターデザイン・総作画監督:栗田新一
  • プロデューサー:大藤昭夫
  • 音楽:井上泰久、秋月須清

ディスク版に収録されている追加シーンについて

尚、販売しているブラザーフッドFF15のディスク版には追加シーンが入る。
第6話ということではなく、あくまで追加シーンが入る。


約10分ぐらいの未配信シーンが収録されており、主にルーナに焦点を当てた内容。
ノクティスとルーナの出会いのシーン、テネブラエ国がニフルハイム帝国に襲撃されたシーン、
各エピソードの間を埋めるような内容などが収録されている。



Episode 1『Before the Storm』

エピソード1のあらすじ

ノクティスが幼少の頃に、腕が6本に大蛇のような尾を持つモンスター(マリリス)に殺されかかる。
その際にノクティスの父親レギスがファントムソードでマリリスを攻撃し、ルシスの側近も集まってくる。
再度レギスを中心に回っていたファントムソードを飛ばして攻撃を仕掛けると、
ノクティスは救助されてベッドの中で目を覚まし、レギスに手を握られる。


そんな過去の出来事をノクティスはレガリア(車)の中で、想い出す夢を見ながら目覚める。
ノクティス御一行は、ノクトとルーナの和平調停による結婚式を行うためにカエムを目指していた。
その前に補給をすることになり、レストランへと立ち寄る。


レストランでは女店員にノクトの素性がバレそうになりながらも、グラディオラスがサッと間に割って入り、
ノクティスの事を悟られないように行動を起こした。
野菜嫌いのノクトは野菜を取り除いてはイグニスへ渡し、プロンプトはケチャップをテーブル一面に散らかす。
慌ててイグニスが清掃を行うと、店内のラジオから政治のニュースが流れる。


ニフルハイム帝国の襲撃によりルシスの王族は死亡。そのため無政府状態となったルシス王国。
その後、暫定統治機構が設立されることが決定し、ルシス王国はニフルハイム帝国の管理下に置かれた。
そのニュースを聞いていると、レストランの外にニフルハイム帝国の揚陸艇がやって来て、
揚陸艇から次々と帝国魔導兵が着陸する。それを見たノクティスたちは早々にレストランから立ち去った。


海辺が見える夜には外でキャンプを行い、イグニスが作ってくれた料理を食べて過ごした。
朝になり車でカエムを目指していると、ニフルハイム帝国の揚陸艇が上空を飛んでいるのを発見する。
道路が封鎖されていたのでノクティスたちは奇襲を行い、次々と帝国魔導兵を破壊していく。


バトル中に、新たな帝国の揚陸艇がもう1機やって来た。
揚陸艇から大きなボックスが投下され、中からマリリスが登場する。
ノクティスは過去の因縁を胸に、怒りに身を任せて、
一人果敢にそのモンスターに斬りかかるシーンでエピソード1が終了。


Episode 2『Dogged Runner』

エピソード2のあらすじ

カエムを目指してプロンプトがレガリア(車)を運転していると、道路上に傷ついた子犬を発見する。
レガリアを急停止させ子犬の救助活動を行うと、場面はプロンプトの学生時代に切り替わる。
写真好きでデブ体型のプロンプトは友達もおらず一人廊下を歩いていると、
ノクティス王子に興味を持つ学生らが質問攻めにしている光景を目にする。


プロンプトは家に帰ってジャンクフードを食べる日々を過ごすが、ある日怪我した子犬を発見する。
そして子犬を家に連れて帰り介抱した。毎日学校が終わると家にさっさと帰宅して犬の世話を行った。
ある時、プロンプトが起床すると子犬はいなくなっており、飼い主のルーナの元へ帰ったのだ。
ルーナが子犬(プライナ)の怪我した包帯を調べると、プロンプトと名前が記載されてあった。


ゲンティアナの調べによりプロンプトの自宅を特定し、ルーナがプロンプト宛に感謝の手紙を送った。
プロンプトはノクティスと同じ学校だったため、ルーナがノクティスが人と馴染めない性格を気遣い、
宜しくお願いするように一筆があったので、プロンプトはそれを友達になっていいと解釈した。


子犬の縁により決意したプロンプトは、校庭でノクティスと出会う。
友達を申し込む際にプロンプトが地面に転び、それに気づいたノクティスは両腕を引っ張り上げて、
「重い…」と言いながらもプロンプトを起こす。プロンプトは「重い」と言われたのを気にして、
食事を控え、来る日もランニングを行ってダイエットに励んだ。


年月が経過してプロンプトが高校生になると、相変わらずノクティス王子は学生らに興味を持たれる。
プロンプトが後ろからノクティスに「はじめまして」と挨拶すると、
ノクティスはプロンプトの変化した体型を見たが「初めてじゃねえ」と見抜き、過去の出来事が終わる。
プロンプトは道路で介抱してた子犬は親元へ戻し、再びカエムを目指すのであった。


■大藤昭夫プロデューサーの意見

プロンプトが高校生になってからのノクティスとのやり取りのシーンは素晴らしい出来ですが、
自分が一番好きなのは目標に向かって努力していく中で、人との触れ合い方を身に着けていく様子。
こうやって社交性を身につけて今のプロンプトが出来上がっていったと思うと、
おおよそ中学生の3年間を費やしたであろう彼の努力を讃えずに入られません。


プロンプトの両親は共働きで忙しいという設定。
形式上、10分前後の短いエピソードだったので思い切って描画をカットした。


Episode 3『Sword and Shield』

エピソード3のあらすじ

平原にいるガルラを狩り、食料にしようとするノクティス一行。
1体のガルラを仕留めると、仲間のガルラたちが怒ってノクティスたちへ向かって来た。
その際にニフルハイム帝国軍の揚陸艇に見つかり、帝国魔導兵ともバトルになる。
ガルラ、帝国魔導兵と入り乱れになり、帝国魔導兵を倒した数でガルラ肉の取り分を決めることにした。


場面は子供の頃の時代に変わり、グラディオラスとノクトは剣の稽古をしていた。
2人は体格差があり、ノクトの攻撃はグラディオラスに軽くさばかれ、手加減されているかのよう。
ノクトは無理にグラディオラスの稽古に付き合わず、「夕食の時間だから」と父との食事を優先した。
グラディオラスはニンジン嫌いのノクトを横目に、黙って親子の食事を見守った。


グラディオラスが仕事を終えて自宅に帰ると、ワガママで根性無し王子にイラ立っていた。
妹のイリスとの会話では、「レギスの盾になってもノクトの盾には絶対なりたくない」と不満をもらす。
イリスはノクトに興味があり、いろいろ質問するが、グラディオラスは「アー!寝ろ!」と嫌気がして拒否。


ある時、仕事中のグラディオラスが呼び出され、玄関へ向かうとイリスが一人でノクトに見にやって来た。
グラディオラスは駄目だと断ったが、イリスが会いたいと駄々をこね、待合室で返事を待つことになった。


待合室の窓から猫が横切るのを目にしたイリスは、待つことを辞め、ひたすら猫を追いかけた。
その様子を散歩してたノクトが遠くから目撃して追いかけた。王宮を出て地下を通り、天候が悪化し雨が降る。
やがて林の場面でイリスが滑って地面に転び、迷子になったところをノクトが見つけて迎えに来た。


二人は無事に王宮へ帰還すると、グラディオラスはイリスを叱った。
そこへレギスがやって来て原因を尋ねると、ノクトは「外へ遊びに行こうとしてイリスを誘った」と
嘘を言ってイリスをかばった。グラディオラスはノクトに原因があったことを知り、静かにイラ立った。
自宅へ帰るとイリスが、「実は迷子になってノクトに助けられた」と真実を話した。


ある日、グラディオラスは謹慎を受けて家庭教師の課題をこなしていたノクトを剣の稽古に誘った。
相変わらずノクトの攻撃はグラディオラスに軽く弾かれたが、
グラディオラスは「認めないが根性あんだな」と言い、ノクトがイリスをかばったことを感謝した。
二人の友情はイリスがもたらした縁、そして剣の稽古によって築かれたのであった。


■大藤昭夫プロデューサーの意見

第3話はグラディオラスとノクティスの物語に焦点を当てた。
グラディオラスは妹思いで、カッとなると周りが見えない青さ、レギスへの敬愛、
ノクティスへの反発があり、色々な感情を抱えているグラディオラスもまた成長期なんです。
ノクティスは、まさに多感な時期の様々な表情を見せてくれる。


グラディオラスとノクティスが分かり合い、エピソードでは描かれない長い時間を過ごして、
エンディングのシーンで描かれている帝国魔導兵とのバトルで、
成長したノクティスの槍さばきや、グラディオラスとの拳の挨拶は、曲も相まって僕もホロっときた。
シンプルだけど、それゆえに力強く絆が描けたんじゃないかと思っています。


Episode 4『Bittersweet Memories』

エピソード4のあらすじ

カエムを目指して車で移動してたが、次の街まで距離があるため、レスタルムへ戻ることにした一行。
レスタルムに到着すると、イグニスは街で食材を調達して料理を作り始めた。
時代はノクティスが高校生だった頃にさかのぼり、イグニスは当時からノクティスの世話係をしていた。
栄養バランスを考えた食事、散らかった部屋の掃除、取れたボタンの裁縫など母親のようなサポート。


ルシス王国では、ニフルハイム帝国の動きが活発化してきて、攻め込まれるのは時間の問題だった。
帝国軍は兵力を増強し、ガラード区域への襲撃を実行。魔法の力を阻害する新型兵器を試していた。
防戦のルシス王国は、帝国軍は魔法障壁を破壊する気でいるのではと考え、警戒態勢を取るように通達。
イグニスも評議会に参加して帰る際に、魔法障壁による影響で杖が必要になったレギス国王と挨拶を交わす。


街灯テレビでは、杖をつく衰えたレギスの姿をノクティスが見てショックを受けていた。
ノクティスが帰宅すると、イグニスはルシス王国とニフルハイム帝国との戦争の様子を語る。
レギスは武器召喚ができなくなるほど老化が進み、しばらく前線に出ずに魔法障壁に集中すると伝えると、
ノクティスは事実を受け入れたくなかったので突然イグニスにキレた。


うっぷんを晴らすべく、ノクティスはゲームセンターでシューティングゲームを遊んでた。
そこにグラディオラスが現れて、抜き打ちテストで剣の稽古を行った。
イグニスもまた剣の稽古を個人で行っており、稽古後にはグラディオラスと出会って
「ノクトの考えが分からない」と話すと、グラディオラスは「お前が思ってるより考えてるぞ」と返事した。


その後、イグニスがノクティスの世話のために部屋へ入った。
何か燃やした匂いを感じ取り、洗い場にあった焦げ付いたフライパンを確認すると、ノクティスと目が合う。
ノクティスが自立しようとした結果だとイグニスが知ると、
喧嘩した後だったので重い雰囲気だったが、二人でカップラーメンを食べながらお互いを分かち合った。


■大藤昭夫プロデューサーの意見

第4話はイグニスのエピーソードを描いた。
ノクティスの側付きとして、幼少時より共に過ごしてきたイグニスを
プロンプト編、グラディオ編とは少し毛色の違った形で表現してみようと考えた。
友情の馴れ初めではなく、相手の捉え方が変わるような瞬間を描くことにした。


そのためノクトの高校時代という高い年齢設定を描くことになり、FF15本編の少し前の状態。
2話・3話を踏まえた描画も多く出てくるし、FF15、キングスグレイブを想起させる
シーンも多数出てくる。平和なインソムニアを描いたが、危機が刻一刻と迫っているような、
そんな重さも同時に感じ取れたのではないでしょうか?


第4話はシナリオ作成が非常に難航した作品で、
全く内容が落ち着かず、長い時間をかけて何度も作りなおしたエピーソード。
ノクトのために非情になれるイグニス、献身的なイグニスなど試行錯誤があったが、
あの二人が大喧嘩するに定まった。でも時間を掛けただけあって、非常に良いものが出来上がった。


Episode 5『The Warmth of Light』

エピソード5のあらすじ

第5話は、いきなり第1話の最後に登場したシガイマリリス戦から再開される。
ノクティスがマリリスを見ると、幼少の頃の貸しもあり、怒りに身を任せて単独で攻撃を仕掛けた。
マリリスは尻尾を振り回し、帝国魔導兵を壊しながらもノクティスを迎え撃つ。
グラディオラスやイグニスが、一旦退却するようにノクティスに命令したものの、無視して攻撃を続けた。


時代は第1話前半部分の少し前へ切り替わる。
子供のノクティスはホタルを見終わり、車で移動していると、突然マリリスの先制攻撃を受けて
護衛車が2台破壊された。ノクティスは付き添いの女性(乳母)と一緒に車から脱出して逃げたが、
追って来たマリリスの斬撃で乳母が斬られて、ノクティスも共に倒れる。


いよいよノクティスがマリリスに斬り殺されようとした頃に、レギスが到着してファントムソードで阻止。
レギスは部下に生存者の救出を行うように命令し、一人でマリリスと戦った。
しばらくファントムソードによる攻撃とマリリスのガードで押し合いになったが、
ファントムソード1本の攻撃がマリリスの顔面に直撃。そして崖下へ落下して決着がついた。


時代は元へ戻り、ノクティスの仲間たちと共にマリリスに攻撃を仕掛ける。
プロンプトは「逃げよう」とノクティスに言ったが、「邪魔するな!」とノクティスに退却の意志が無く、
果敢にマリリスに攻撃を仕掛けるも、弾き飛ばされて海へと落下した。
海へ沈んだノクティスはボーッとしてたが、レギスの幻想に名前を呼ばれて気を取り戻す。


地上ではプロンプト、イグニス、グラディオラスがマリリスとの戦闘を続けていたところ、
マリリスの胸に剣が突き刺さり、ノクティスがシフトで海中から脱出してマリリスの顔面を斬った。
その後ノクティスのファントムソードによる攻撃や味方との連携攻撃により、
マリリスの複数ある腕が切り落とされ、そして最後にノクティスに首を跳ねられてマリリスは死んだ。


バトルが終了するとノクティスは一人海辺の光景を眺め、泣きながら父との想い出を噛み締めた。
物語の最後はノクティス一行らがルーナと会うために、車でオルティシエへと目指す。




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