GTAやRED DEADシリーズの開発者・Dan Houser氏のインタビュー
アメリカで『New York Magazine』を出版しているVULTUREが、
ロックスターゲームスでGTAシリーズやレッドデッドリデンプション2の制作に携わってきた
Dan Houser氏(44歳)にインタビューを行ったそうです。
いろいろと詳細なことを話しており、興味深い内容だったのでまとめてみました。
ゲームの売り上げとか
2013年に発売したGTA5は、3日間で10憶ドルを稼ぎ、1憶本近く売り上げた。
2018年4月の報告では2憶6500万ドルの予算で60憶ドルの売り上げを達成して、
歴史上もっとも売り上げたエンターテイメントとなった。
2009年に公開された映画『アバター』の世界興行収入だと、
28億ドル(当時の日本円で約2518億円)なので、いかにGTA5が売れたかが分かる数字だ。
RDR1の売り上げは1500万本。
レッドデッドリデンプション2は素晴らしいアート、スマートなライティング、
巧みなAIを組み合わせて、そこらにいるNPCでさえ知覚的に見えるようにしている。
映画のようなカットシーンはローディング時間を待つことなく、
ゲームプレイからカットシーンへスムーズに移行できるのだとか。
ロックスターゲームス関連会社とか
Dan氏はGTA3前には、Take-Twoが借金1憶ドルもあったと覚えている。
自分らが使った金でもないのに、稼いで返済しなければいけないのはストレスだったという。
とはいえ3憶ドルの利益を上げた。それ以降Take-Twoは重大な問題は一度もないのだとか。
しかし、2004年にはGTAで隠されてあったs〇xモードが発見さて厄介なことになった。
ゲームの主人公と女友達の性行為を見れる内容で、FTC(連邦取引委員会)に調査尋問された。
自分にとっては馬鹿げたもので、直接攻撃にさらされるには至らなかったけど、
彼らは我が社を叩く理由を見つけようとしていた気がした。
2002年にはTake-Twoが別の開発会社『Angel Studios』を買収。
キャンセルされたゲームの1つのレッドデッドリボルバーに可能性を見た。
Angel Studiosは後で『Rockstar San Diego』と改名し、2004年にレッドデッドリボルバーを発売。
そして2010年には、巨額な予算・アイデアを盛り込んだレッドデッドリデンプションを発売させた。
レッドデッドリデンプション2の制作内容
RDR2の脚本数は約2000ページ!
2011年初めにRockstar San Diegoとチャットしながら、
レッドデッドリデンプション2をどんな感じにするか、登場キャラクターは誰にするか話し合い、
多くのミッションのラフなスクリプトが完了させた。
レッドデッドリデンプション2のメインストーリーの脚本は約2000ページ。
サイドミッションも含めてページを積み重ねると、高さ8フィート(約2.4m)くらいになる。
音楽は192種類のミッションスコアに作用した楽曲がある。
GTA3以来、ダン氏と執筆していた元技術ジャーナリストのLazlow Jones氏は、
レッドデッドリデンプション2のNPCでも、それぞれ80ページの脚本があるのだという。
2200日間にもおよぶ、RDR2のモーションキャプチャーの撮影…
モーションキャプチャーの撮影には2200日間が必要で、俳優は1200人、
すべてのSAG-AFTRA(全米映画俳優組合)、そのうち700人の声の収録を行ったので、
俳優からしたらロックスターゲームスは最大の雇い主になるだろうとDan氏が話す。
モーションの編集作業は大変で、2018年には何百回も100時間労働を行ったのだという。
で、完成したゲームには30万のアニメーション、50万行の収録、さらに多くのコードを含んでいる。
レッドデッドリデンプション2のトレーラーやテレビCMは約70種類作ったが、
編集した本数は数100種になるかもしれないだとか。
有名な俳優は彼らのエゴのため、採用はしていない。
最も大事なことは、世間的に知られていない才能を持つ俳優を採用して、
より良い没入感を得ることだと思っているから。
レッドデッドリデンプション2で出演している最も有名な俳優は、
1990年のアメリカ映画『Dances with Wolves』に出演して、
助演男優賞にノミネートされた俳優・Graham Greene(グラハム・グリーン)。
2004年代のGTAの制作では、Public EnemyのChuckディレクターのワンマンには苦労して、
別のディレクターに頼まなければならなかった。
RDR2のメインストーリーは約60時間
メインストーリーのボリュームは65時間。そのうち5時間はボツになった。
ボツになった理由は、主人公のアーサー・モーガンの2つの『愛』に関する内容で、
その1つがうまくいかず、余計なものになってたのでミッション全体が削除したのだという。
賞金稼ぎを相手にした列車のミッションがあったが、そちらも削除された。
最初は楽しいものだったが、そうでもなかったからだと言う。
感想
Red Dead Redemption 2は、GTA5より売れるんだろうか…!?
もの凄い規模の開発に驚くべき内容だった。開発資金もさぞかし高額になったことだろう…。
レッドデッドリデンプション2はロックスターゲームスの技術・努力・金の結晶みたいなもんです。
それをプレイヤーは1万円そこらの値段で遊べるので贅沢なゲームだ。
いや、むしろ国産ゲームが値段に対しての面白さが付いてこれてないような!?
それにしてもモーションキャプチャーの撮影だけで、2200日間もかかってしまうのか…。
モーション撮影後の編集作業が大変だったりしますが、
おそらくフェイスモーションとかも全部俳優の表情で撮影しているのだろう。
2011年に発売したLAノワールなんかは、フェイスモーションだけでも当時は凄かったくらいです。
つーか、ロックスターゲームスのゲームはあれだけ売れれて、
なぜTake-Twoは大赤字を食らっているのか昔から謎ですね…。
一体何に金使ってるんだろw
GTA5があれだけの数で売れなければ、Take-Twoはとっくに倒産してただろうと言われるが、
他の売れないゲームが赤字を増やしてしまっているんだろうか。
でもレッドデッドリデンプション2で好景気に乗れそう!?
Take-Two最高経営責任者のStrauss Zelnick氏は、数字はあんま気にしてないと言ってるが、
RDR2のプリオーダーを発表した頃は、一時期は海外のAmazonのPS4版の予約在庫が『売り切れ』
を表示するほど大好評でした。でも海外のアナリスト企業はGTA5よりは売れないだろうと
過小評価していたが、今でもその結論は変わらないのだろうか?
暴力・性的はタブー?
s〇xモードとか昔話題になったなぁ。
あれは意図的に入れたのか? Modで入れられたのか?とか言われてたような…。
GTA5では堂々とヤッてたけど、現在は海外規制が緩くなったんだろうか?
そういえば読んでいる時に、昔セガの名越稔洋氏が「GTA嫌いだ」とか言い出したのを想い出しだw
なんでもロックスターゲームスの連中と話したときに、
「GTAにおける暴力の扱いはどう?」と聞いたら、彼らは名越氏の問いには何も答えなかったのだという…
https://ameblo.jp/nag0617/entry-10365949932.html
おそらく名越氏はそれ以来ヘソを曲げたのか? GTA嫌いになったものと思われるが、
私的な意見では何も答えなかったというより、「何も話せなかった」のではないだろうか?
たぶんFTCの調査のように揚げ足を取って、会社を閉鎖に追い込もうとする組織が多いんじゃないのかね。
そうなると暴力や性的というものは、口外で話すことは徹底してタブー契約でもされてるんだと思う。