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アウトライダーズ(OUTRIDERS)の制作会社のPeople Can Flyについてまとめてます。
People Can Flyの略歴、Epic Gamesとパートナーだった時代など。


People Can Flyのスタジオについて

people-can-flyのロゴ

People Can Fly(ピープル・キャン・フライ)は、
ポーランド・ワルシャワに本社があるAAAゲーム開発会社です。
現在では6社のスタジオを持ち、200人以上のクリエイターチームで制作している。

公式サイト:https://peoplecanfly.com/


■6社のスタジオ
  1. ポーランド・ワルシャワ(本社)
  2. ポーランド・ウッチ
  3. ポーランド・ジェシュフ
  4. イギリス・ニューカッスル・アポン・タイン
  5. カナダ・モントリオール
  6. アメリカ・ニューヨーク


People Can Flyの経歴

年代 内容
2002 会社設立
2004 Painkiller (PC)
Painkiller: Battle Out of Hell (PC)
2006 Painkiller: Hell Wars (Xbox)
2007 Epic Gamesの一員になる
Gears of War (PC)
2008 Gears of War 2 (Xbox 360)
2011 Duty Calls: The Calm Before the Storm (PC)
Bulletstorm (PC、Xbox 360、PS3)
Gears of War 3 (Xbox 360)
2013 Gears of War: Judgment (Xbox 360)
Epic Games Polandに社名変更
2015 独立してPeople Can Flyに社名が戻った
2016 Outridersの制作開始
2017 Bulletstorm: Full Clip Edition (PC、PS4、Xbox One)
Fortnite: Save the World(PC、PS4、Xbox One)
2019 Square Enix LIVE E3 2019でOutridersを初公開
Bulletstorm: Duke of Switch Edition(Switch)
2021 Outriders(PC、PS4、PS5、Xbox One、Xboxシリーズ)


Painkillerを制作する

Painkillerのパッケージ

Metropolis Softwareの共同創設者であったAdrian Chmielarzが、
2002年にMetropolis Softwareを離れ、高校時代からの友達のMichał Kosieradzkiと
Andrzej Poznańskiに連絡を取り、2002年2月にPeople Can Flyを設立しました。


そして、他のスタジオを辞めた人を含めて、約20名のゲーム開発者たちが、
自社の初タイトルとなる『Painkiller』を開発して2004年に発売。
ある程度の成功を治めたのだとか。



THQと契約してCome Midnightを制作するが・・・


その後、パブリッシャー『THQ』とパートナー契約を結び、数百万ドルの資金援助を受けて
スタジオは70名に拡大。私立探偵のゲーム『Come Midnight』の開発に取りかかった。


約1年半ほどCome Midnightを制作し、独自のゲームエンジンなども開発したが、
2006年にTHQが欧州から撤退したことによりプロジェクトをキャンセル。
そしてCome Midnightの開発は中止になった。



Epic Gamesのファミリーの一員になる

PC版のGears of Warのパッケージ

People Can Flyは、運転資金が1ヶ月くらいしかないし、財政難に陥った。
自社のゲームエンジン拡張の問題に直面していたところ、
Epic Gamesのゲームエンジン『Unreal Engine』に関心を持つ。
Epic Gamesと連絡を取って、Unreal Engineのデモ版を要求。


Epic Gamesの副社長であるMark Reinは、People Can Flyの作品を知っていたこともあり、
PC版のGears of War用の追加コンテンツの制作のため、個人的に契約を結んだ。
People Can Flyはそれを1ヶ月以内に作成したことで、
Mark Reinは制作スピードと高いクオリティーの質に感銘を受けた。


そしてMark Reinは、Epic GamesのGears of WarをPCに移植するようPeople Can Flyを雇った。
2007年8月20日にスタジオの過半数の株式を取得して、
2012年8月に完全買収に繋がったことで、People Can Flyは会社が潰れずに済んだ。
2013年11月1日には、People Can Flyは『Epic Games Poland』に社名を変更しました。



Epic Gamesから独立し、People Can Flyへ戻る

Bulletstormのパッケージ

その後、BulletstormやGears of Warを共同開発。
その頃には開発スタッフは120名ほどになっていたという。


しかし、ゲーム開発の支援にテンセントに先行投資していた影響を受けていたこともあり、
People Can Flyの頃にいた開発者らが退社したようで、
2015年6月24日には、彼らは独立して、元の社名とロゴに戻りました。


Fortniteのパッケージ

それらは友好的な離脱なのだという。
Epic Gamesと共同で開発しながら、FortniteとSpyjinxを継続し、
People Can Flyは世界的なスタジオと肩を並べるようになって、2つ目のスタジオなどを設立。


2019年頃には総従業員数は約200人ほど。
スクウェア・エニックスとは協力して、AAAタイトルのOutridersを制作しており、
従業員数は260人以上に達している。